データ化精度99.98%の秘訣とは
しかし、誰でもできる在宅ワーカーがデータを入力するとなると、気になるのが品質面だ。その対策はどうなっているのだろうか。
「基本的に、同一のデータを2名が入力します。そこで間違いがあれば第三者が入力し、さらに最後のチェックが入ります。2人が全く同じ誤入力をしない限り、ミスは発生しない仕組みです。どのような入力代行会社でも、全くミスが無いというのはありえません。ですが、我々はBPO事業でのノウハウを活かして、入力精度を99.98%まで高めています」(星氏)
さらに、在宅ワーカーはほぼ100%日本人の構成であることもポイントだという。入力代行企業によっては入力をオフショアしている場合がある。そうなると、日本語の細かな文脈を理解できない。そのため、アンケート用紙などをスキャンした際に潰れた等、視認が難しい文字は入力できずスキップされてしまう。
「せっかくデータ入力を依頼したのに、戻ってきたものは虫食いだらけで使い物にならない。残念ですが、そのようなケースは珍しくありません。KAMIMAGEの場合は日本人が文脈を理解して、読みにくい文字も前後から予想して入力できます。国産で安価かつ正確であることが強みだと考えています」(野坂氏)
具体的な施策を導くためのソリューション
「まだまだ、KAMIMAGEでできることは沢山あると思っています」と野坂氏。データの集計・分析にも対応することで、具体的な施策に落とし込めるようなソリューションを目指し、現在準備中だという。
また最後に星氏は、利用シーン拡大にも意欲を見せた。「“紙をKAMIMAGEに置き換えられること”は、アンケートや会員登録以外にも様々なものがあります。KAMIMAGEにはデータ化の速さ・正確さに加えて、フォーマットのカスタマイズの容易さというメリットもあります。これらを武器に、利用シーンを広げて、多くの方のお役に立ちたいと考えています」(星氏)