ECサイトの管理からツール自身のアップデートまですべて自動化の手間いらず
『速販』のもう一つの大きなキーワードは「自動化」だと柏氏は言う。
「各モールとのデータのやり取りを『速販』が自動的に行う結果、ユーザーにとっては省力化になるさまざまなメリットが生まれます。たとえば商品情報をアップロードする場合も、他の従来のツールはデータのCSV化までしかできず、アップロード自体はユーザーが自分で行わなくてはなりませんでした。しかし『速販』なら、ダイレクトにツールからサイトにデータを上げることが可能です。また、他のツールは受注メールのテキストから情報をデータベースに取り込んでいますが、最近はセキュリティ上の問題から受注メールに詳細な注文情報を載せないサイトが増えています。これだと、既存ツールではお手上げですが、『速販』は直接ショッピングモールの管理画面を読みに行くので問題ありません」。
管理ページへ直接アクセス
『速販』は内蔵のプログラムを使って、対応モールの管理サーバーへオンラインで直接アクセスできる。サイト本体のサーバーとダイレクトでデータのやり取りを行うため、メールの仕様などの枝葉末節部分が変更になっても、いちいちその対応にわずらわされる必要がないのだ。
「通常は人間が各モールを回って行う管理作業を、すべて『速販』が自動で行うと考えていただけばよいと思います。どのサイトを回って何をするのかを最初に設定しておけば、あとは全部の作業をツールが自動でこなしてくれるので、管理者は商品の選定やショップサイトのリニューアルといった、ECサイトにとって本来もっとも大切な仕事に労力を集中できるようになるのです」。
こうした柔軟で自動化された管理が可能なのは、『速販』の“クライアント型ASPアプリケーション”という独特なスタンスから来ている。通常のECサイト管理ツールにはクライアント-サーバー構成のものも多いが、『速販』はサーバーが不要なのでそのコストや管理負荷が不要だ。またふつうのクライアント型アプリケーションはユーザーが自分でアップグレードしなくてはならないが、『速販』はASP機能によって必要なファイルやツールをネットワーク経由で自動的にダウンロードできる。
「こうした独自のスタンスの背景には、当社が開発した『IdbA』と呼ばれる実行環境があります。『IdbA』ではコンポーネントと呼ばれる機能の実行単位をユーザーが欲しい時に自由にダウンロードでして、自分のPCで使うことが可能になっています」。
この技術がベースにあることで、『速販』の機能をニーズに応じて柔軟に組み合わせていくといったことも可能になる。最初は単純な商品販売だけだったショップが、たとえばドロップシッピングを行いたいと思えば、そのための機能コンポーネントをダウンロードしてきて『速販』に組み込むだけで機能追加完了だという。
「各種コンポーネントは『速販』のサポートサイトに用意されていますから、ユーザーはそこにアクセスして、管理画面上でドラッグ&ドロップするだけです。非常にユーザーオリエンテッドな環境で、自由にカスタマイズできるようになっています。ショッピングモール側に何か変更があった場合も、その対応ファイルを当社が『速販』サイト上に置いておけば、ツールが自動的にダウンロードしてアップデートしますから、ユーザー自身でのメンテナンス作業は不要です」。
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