クロスフィニティは、日本国内におけるLPO市場調査を実施した。2014年までの実績に加え、2017年までの予測を行った。
2014年のLPO市場規模は前年比の約2倍
「2015年度版LPO市場調査」では、2014年のLPO市場規模は前年比約2倍の15.8億円と大幅に伸長する結果となった。LPO市場は主にツールならびに運用・コンサルティングの2つのビジネスで構成されている。そのどちらも大きく伸長している。
伸長の背景には、jQueryなどフロントエンドでの各種実装を容易にする技術の発展・普及により、これまでLPOの実施が難しかった動的ページやコンテンツにおけるテストが可能になるだけはでなく、LPOツールにおけるテストの設定操作も、より直感的に行えるようになっていることがある。また、ツールの提供だけではなく、テストのプランニングから設定、運用、レポーティングまでをワンストップで提供する事業者や、クラウドソーシングを利用したサービスの登場の影響も大きい。
LPO市場は2015年以降も年間130%前後の成長を予想
コンバージョンレート改善に対する需要の拡大、実装の簡易化、ツールのユーザビリティー向上、周辺サービスの拡充傾向は今後も継続が見込まれる。加えて、人工知能を用いてクリエイティブ/コンテンツの最適化を容易にする技術の進展も予想されている。さらに、PCよりもLPOの改善インパクトが出やすいと言われているスマートフォンサイト/アプリの市場が拡大していることから、同市場に対するLPOの導入も加速すると考えられ、LPO市場は2015年以降も年間130%前後の成長を予想している。
【調査概要】
調査主体:クロスフィニティ株式会社
調査時期:2014年1月から2015年9月
調査方法:国外含む市場関係者へのヒアリング、公開情報の収集、クロスフィニティならびに調査機関が保有するデータ
調査対象:国内LPO市場および関連市場
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