SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

テレビCMのアクチュアル到達をリアルタイムで分析!デジタルインテリジェンス「CMARC」開発

 デジタルインテリジェンスは、テレビCMのターゲットセグメントでのアクチュアル到達状況をほぼリアルタイムで捕捉分析し、ターゲットリーチの補完をデジタル広告配信で行うシステム「CMARC(シーマーク)」を開発した(特許出願中)。実証実験を年内に開始する予定。今後は、広告主や広告代理店への供給も視野に入れ、2016年早々のサービス開始に向けて動いている。

CMターゲットリーチ画面
ターゲットセグメントへのアクチュアル到達を絶対量(到達人数とターゲットインプレッション数)で把握する

 「CMARC」は、「TVCM ACTUAL REACH COMPLETION AD DELIVER SYSTEM(テレビCMアクチュアル到達補完型広告配信システム)」の略。テレビCM視聴データをほぼリアルタイムでデータとして取り込み、アクチュアルのターゲット到達状況を、リーチ(到達人数)とターゲットが見たCMの表示回数(ターゲットインプレッション数)およびフリークエンシー分布に分解して把握。即時にターゲットリーチをデジタル広告で補完すべきかを判断し、正確なデモグラフィックデータを配信IDとして保有するDSPなどで動画広告をターゲットに配信する。

 これまで、日本ではリターゲティング広告を目的としたDSPの利用が多かったが、本来的なDSPの役割はデマンドサイド(広告主側)の論理で広告を買い付けるものである。特にリアルタイム運用で欲しい期間に買いたい金額で入札できるDSPは、テレビCMの補完を同時期に行うには最も適している。

デジタル補完算出画面
デジタルで補完すべきターゲットインプレッション数を算出し、デジタル広告のCPMを入力してコストを計算する

 今回、同社はテレビCMのターゲットGRPの概念を、「ターゲットインプレッション数」という従来ネット広告が使っていた考え方(テレビCMをターゲットが見た表示回数)に置き換える分析手法を開発。この根底には、若年層の人口が年々減っており、母数が減っている中、個人視聴率という%で指標化することに問題があるとの考えがある。テレビスポットの取引通貨としての「世帯GRP」は使い続ける一方で、本来のマーケティングデータであるターゲット到達状況を「ターゲットインプレッション数」という絶対数値で管理することで、「ターゲットにどれだけ到達したので、どれだけ売れた」というROI評価を可能にし、また同じ指標であるオンライン広告との連動をスムーズにする。

 さらに、単にターゲットリーチだけでなく、ターゲットインプレッション数、そのフリークエンシー分布というデータで、到達状況を正確に把握する。そしてテレビCM補完のためのデジタル配信には、推量デモグラデータではなく、登録ID型の正確なデモグラデータを使用して配信。楽天DSP、ScaleOut DSP、PlatformID社の3社のDSPサービスと、クッキーごとに検索ワードデータを持つインティメート・マージャー社によるテレビ視聴時間判定(ネットでしか流通していないワードに関連したWebサイトなどの閲覧ユーザーをテレビ視聴時間が短いと判定するなど)システムを使い、テレビCM未到達者への補完を効率的に行っていく。

【関連記事】
デジタルインテリジェンス 横山氏、動画制作プラットフォームを運営するViibarの顧問へ就任
デジタルインテリジェンス、交通・折込広告のアロケーション需要に対応
デジタルインテリジェンス、米国最新事情レポート『DI. MAD MAN Report』発刊
ソネット・メディア・ネットワークス等、「テレビCMリアルタイム連動型広告配信」サービスを開始
テレビCM出稿量が多いほど、動画広告を出稿する割合が高い傾向に【VRI調査】

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/06/02 15:31 https://markezine.jp/article/detail/23501

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング