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モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート

巨大ケータイサイトの舞台裏─サーバー管理の現在と未来

サーバーシステム運用における最重要キーワードは「プロアクティブ」

 新しいシステムに対応するには、新しい技術スキルやノウハウが必要である。しかし意外なことに、サーバー自体の変化ほどには、運用に求められていることは変わっていない、と下妻氏は言う。

 サーバー運用でもっとも重要なポイントは、「サービスの利用者に迷惑をかけないこと」だ。サーバーの障害などを未然に防ぎ、常に安定した稼働を保証することがもっとも求められる。これを実現するには、「コストとリスクのバランス」が重要で、「限られた資源を最大限に活用して、最大限の効果を得ること」がビジネスを成功させるサーバーシステムの条件であり、その運用者に課せられた最大のミッションである。

 この実現には、サーバー運用のノウハウが必要なのは言うまでもない。そしてこのノウハウを最大化するには、運用サイクルの確立が必要だ。運用サイクルとは、未知の障害や問題点に直面した時、それに対する適切な対処を行い、メソッドを標準化していく一連の流れである。このサイクルを繰り返し回していくことで運用ノウハウが蓄積され、安定かつ効率的なサーバーシステムの運用が可能になる。

 下妻氏はもう1つ重要なキーワードとして、「プロアクティブ」を挙げた。サーバー運用におけるトラブル対応では、障害を起こる前に発見し、サービス停止などの被害を未然に防がなくてはならない。たとえば「サーバー監視」にしても、壊れたことを発見するのではなく、壊れそうな兆候をいち早く発見して対応する。キャパシティが足りなくなりそうならば、先回りして増強を行うといった対応が必要だ。そうした意味で、サーバーシステム運用におけるもっとも重要なキーワードは、「プロアクティブ」であるということだ。

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サーバー運用をアウトソーシングすることでコアビジネスへの注力が可能に

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この記事の著者

Office Louge 工藤淳(オフィスローグ クドウアツシ)

IT系出版社勤務を経て独立、現在フリーランス。もともと文系出身なので、「非技術者が読んで意味がわかるか?」を考えながら書くのが得意。とはいうものの、楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているというのはナイショ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/12/26 13:00 https://markezine.jp/article/detail/2354

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