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“ばかばかしさ”が重要。T.M.Revolution 西川氏らが語る、刺さるクリエイティブの企画術

Twitter運用で重要なのは「マイペースに発信していくこと」

 続いて、鹿毛氏は西川氏のTwitterの活用法に注目した。現在西川氏のTwitterアカウントのフォロワー数は120万人を超えており、1つ1つのツイートに対する反響も大きい。しかし、西川氏によれば「そこまで意識していることはない」という。

 「自分の思ったこと、感じたことを発信するようにしているくらいでしょうか。どうしてもアーティストがソーシャルメディアを使う場合、CDのリリース情報などインフォマーシャルな情報が増えてしまう傾向があります。ただ、そういった情報は調べれば出てくるものだと思っているので、自分からリリース情報などはあまり発信しませんね」(西川氏)

T.M.Revolution 西川 貴教氏

 また、西川氏は「マイペースに発信していける工夫が重要」だと語る。

 「基本的に私のフォロワーは“西川貴教のことが好きじゃない”人が占めていると思っているので、あまり相手の反応を気にせずにツイートできています。アーティストの方で、フォロワーを増やせといわれることもあるようですが、そのためにツイートを日々行うことはとても大変です。ある程度自分のプライベートを切り売りしていくことになりますからね」(西川氏)

重要なのはメディアの先の視聴人数

 西川氏はTwitter以外にも、TVやラジオなど様々なメディアを通して自らを露出している。そこで鹿毛氏は「メディアごとにコミュニケーションの取り方を変えているのか」と聞いたところ、西川氏は「メディアで対面している人数が重要」と答えた。

 「例えばラジオだと、多くの場合一人で聞いていることが多いですよね。そういったことを踏まえて、多少語りかけるような話し方をすることもあります。一方、テレビは同時に複数人で見るケースがあるので、話しかけるような口調で話すと相当寒い印象になります。最近ではニコニコ動画みたいなサービスなども出てきて視聴の仕方が変化しているので、出演する際はメディアの先にいる人数を意識していますね」(西川)

株式会社電通 篠原 誠氏

 メディアに合わせて、コミュニケーションを変えている西川氏に対し、篠原氏は「おもろいものはどのメディアでもおもろい」と語る。

 「電通入社時は、まだ何も知らなかったので、面白そうなものはすぐ企画に取り入れるようにしました。Web限定ムービーに取り組んだのも早く、2003年には制作をしました。このムービーの制作時に、テクノロジーは変化してもクリエイティブの作り方は変わらないということがわかりました。

 クリエイティブを作る場合、企画して、その企画を上司やクライアントに説得した後、最終的なアウトプットとして仕上げるというフローになります。私は企画することよりも、説得と仕上げる部分を磨いていくことがとても重要だと思っています」(篠原氏)

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林・篠原プロデュースによる「西川貴教」の活用法とは

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/01/04 12:00 https://markezine.jp/article/detail/23626

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