広告マーケットプレイスを運営するルビコン・プロジェクトは、同社運営の広告自動化プラットフォームにおいて、米国で先行して提供するヘッダー入札ソリューション「FastLane(ファストレーン)」を日本でもリリースした。
現在、国内媒体の広告取引は、アドサーバー内を純広告やアドネットワーク、SSPなどの形式ごとに優先順位を付けた運用が主流となっている。しかし、この運用方法の場合、最も収益の高い広告の配信機会を失う可能性があり、媒体社の広告収益の拡大を妨げる。
これを解決するため、同社はヘッダー入札のソリューションを開発した。ヘッダー入札では、媒体のページのヘッダー部分に専用のタグを埋め込むことで、アドサーバーを読み込む前に高い費用の広告売買を成立させる。これにより、媒体社は広告のCPM(インプレッション単価)が向上し、広告収益の最大化を図ることが可能になる。また、FastLaneはデスクトップだけでなく、モバイルそしてアプリ内の広告在庫の売買にも対応している。
同社は日本での提供開始にあわせて、日本気象協会及びALiNKインターネットが運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」(テンキジェーピー)に広告自動化プラットフォームを導入し、FastLaneを実装した。
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