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第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

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VR活用でモデルルームに行かず内覧! SUUMOスコープが起こす、不動産探しの革命

今後はVRであることの優位性をさらに高める

 施策から数週間、結果的にVRコンテンツを掲載した物件への問い合わせや資料請求が増えるとともに、ユーザーからの反響も様々なところであったという。

 「Twitter上でもSUUMOスコープに対する投稿がとても多く寄せられていて、反響の大きさを感じました」(片山氏)

 「街角でも、SUUMO配布用のラックから、通常より雑誌がなくなっていたのは驚きでした。またクライアントからも、今回制作したVRコンテンツを別の集客施策で使いたいという声も出てきています」(佐々木氏)

 2回目の実施で掲載物件の数を増やし、集客効果も高めたSUUMOスコープ。「次回は質の部分をより追求していきたい」と佐々木氏は語る。

 「SUUMOスコープにしかできないことを今後も追及していきたいですね。最終的には、SUUMOスコープで気軽に自宅でモデルルームを体感できる、という新しい家探しのカタチがスタンダードになっていくといいなと思います」(佐々木氏)

Webと雑誌の良いところをミックスしていく

 最後に、SUUMOの媒体を通しての展望を聞いた。

 「技術が日々進歩しているので、提供できるサービスの範囲が拡大しています。そのため、顧客ニーズや世間のトレンドを見極めて、カスタマーの家探しをサポートする新しいサービスを提供したいと思っています。

 また、雑誌とネットの連携を強めていきたいですね。ここまで大掛かりにWebと雑誌を組み合わせた施策は今回が初めてで、当社としてもとても画期的な取り組みでした。Webは、自分の興味に合った情報を探しやすく、雑誌はページをめくる中で意外な出会いを提供できる。このそれぞれの魅力を掛け合わせた施策を、今後行って行きたいです」(片山氏)

 「新築マンションの広告物では、カスタマーがまず知りたい価格や間取りなどの情報を開示せず、モデルルームに行って初めてわかるといったケースが多い。つまり、広告を通じて提供できている情報が充分でないところがまだまだあります。カスタマーが求めている情報を私たちメディアが察知し、その情報を届けることで、クライアントや業界が変わっていくきっかけを作っていきたい、と思っています」(佐々木氏)

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この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター
出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/03/30 16:25 https://markezine.jp/article/detail/24131

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