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ビッグデータから読み解くニューストレンド考察

「Fintech」「Edtech」の分析から考察!メディアが取り上げやすいホットキーワードの見つけ方

プレスリリースにはメディアで使われるホットキーワードを!

 プレスリリースを配信する際には、メディアに対して“記事にした時のイメージ”を想起させることが大事です。そのためには、“一般の方がよく知っている言葉≒メディアが記事でよく使っている言葉”を選択することが必要になってきます。

 「Fintech」は、多くの記事に使用されており、十分な知名度があるためメディアも記事にする際のイメージがつきやすいと考えられます。一方、「Edtech」は、記事に使用されるケースはまだまだ少なく、「Edtech」という記載を見ただけでは、イメージを想起させづらいと考えられます。

 「Edtech」よりも「オンライン学習」「eラーニング」「ICT教育」の方がより多くの記事になっています。Web上で教育サービスを展開する企業は、「Edtech」よりも上記のキーワードをより優先的に記載する方がメディアに対して記事になった時のイメージをつけやすいと考えられます。つまり、Webメディアにおいては、「Edtech」よりも「オンライン学習」「eラーニング」「ICT教育」の方が”現時点においては”ホットキーワードだと言えるのです。

 しかし、ここで注意してほしいのは、あくまで“優先的に使用するのはホットキーワード”ということ。「Edtech」も本文中には記載したほうが良いのですが、少なくともプレスリリースのタイトルのように、メディアの目に真っ先に飛び込んでくる項目ではホットキーワードを使用することをおすすめします。

ホットキーワードを見つける方法

 ホットキーワードを使用した方が良いということはわかりましたが、ではどのようにホットキーワードを見つけていけばよいのでしょうか。1つの方法は、Google AdWordsのキーワードプランナーや、Googleトレンドといったツールを利用すること。大まかなトレンドワードがわかります。

キーワードプランナーで類似ワードを見つける

 キーワードプランナーでは、入力したワードに類似したワードの検索ボリュームを表示してくれます。インターネット上でよく検索されているワードは、Webニュースメディアでも一般的なケースが多いため、類似ワードの洗い出しに有効です。

Googleトレンドで類似ワードを比べる

 類似ワードを洗い出したら、Googleトレンドで各ワードの動向を時系列で見てみましょう。“今盛り上がっている”“これから盛り上がりそう”等のトレンドの波を比べることができます。

 しかしながら、“本当にニュース記事になりやすいホットキーワード”は、メディアによって異なることも多くあります。掲載されたい固有のメディアの記事になりやすいホットキーワードは、ツールだけではわかりません。私がおすすめするのは、“載りたいメディアの記事を、とにかく読む”ことです。

 まずは、自社が展開する事業と親和性があるメディア・掲載されたいメディアを2~3メディアほどピックアップして、毎日読み込むことです。特に、自社の競合にあたる企業の記事を見つけた場合には、見出しで使われている表現・キーワードを抜き出していきましょう。

 大事なことは習慣化すること。日々のトレンドの移り変わりを把握することができます。地道ではありますが、掲載されたいメディアの記事を読み込むことで、そのメディアが好むキーワードや、記事に必要な要素もわかってくるでしょう。手のかかる作業ではありますが、広報・マーケターの方々にはぜひ行っていただきたいです。

 次回も、ビッグデータから読み取るトレンド、またプレスリリースに関するノウハウをご紹介していきます。お楽しみに!

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この記事の著者

伊藤 哲弥(イトウ テツヤ)

ソーシャルワイヤー株式会社 @Press事業部 副事業部長
1988年生まれ。大学卒業後に編集プロダクションでの勤務を経て、現職。プレスリリース配信サービス「@Press(アットプレス)」において、マネジメント業務やマーケティング施策の実施、セミナー登壇や営業まで幅広く行う。

■@Pressについて
日本で一番記事や取材につながるプレスリリース配信サービス。すべてのプレスリリースに、専用の担当者をアサインするシステムを2001年のサービス開始より続けて...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/06/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/24493

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