SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

これだけは押さえておきたい! コンテンツマーケティングのツボ

よくある悩みを一気に解決。オウンドメディア運営の課題とは

コンテンツ制作は準備が7割

 まず、「思った通りのコンテンツを作ることが難しい」という課題を解決していきましょう。例えば、記事のネタを用意していざ制作に進むも、実際に上がってきた原稿を読むと、意図していた内容と全く違い、そこまで面白くないしエッジもない……というケース。上がってきた記事を修正するのは骨が折れますよね。

 この問題を解消するには、記事制作前の準備段階で、ライティング担当者と編集担当者において認識のすり合わせが不可欠です。

 そして、すり合わせのためには図1のように「記事の構成案」を固めることが非常に重要です。

図1:記事の構成案例
図1:記事の構成案例

 構成案には、押し出したいポイントや記事の流れを記載し、テキストファイルやパワーポイントで作成して用意しましょう。その資料をもとに、関係者間で意思疎通を行い、齟齬がないように制作を進めるのがベター。コンテンツ制作はこういった準備が7割を占めるといっても過言ではありません。

メディアのガイドラインがメディアの是非を左右する

図2:メディアガイドラインドキュメント例
図2:メディアガイドラインドキュメント例:クリックで拡大

 「メディア独自のルールや表記方法をドキュメント化すること」、これもメディアを運営する上では重要です。今進めているメディアのガイドラインドキュメントの一部をお見せします(図2)。記事を書く時の基本的な考え方に始まり、具体的なユーザー設計の話やタイトル記事作成のポイントなども記載しています。

 もちろん、ガイドラインを作るだけで関係者に浸透するわけではありません。しかし、上手くいっているオウンドメディアと上手くいっていないオウンドメディアの違いは、こういったドキュメントの有無にあるように思います。

 言語化されにくいポリシー(方針)を文章化することで、オウンドメディアのトーン&マナーや、運営で迷った時に原点へ戻れるツールとして機能しつつ、チーム間の連携がとりやすくなるという利点もあります。このドキュメントは、追記修正が必要であれば、常に更新していきます。

One For All, All For Oneの精神がチームにあるか

 3つ目の「チームマネジメントが難しい」、これはごもっともなご意見です。関係者を巻き込みながら運営するオウンドメディアは調整に苦労します。これは、インハウスや外注に関わらずチームマネジメントにおける共通の悩みといえます。

 特にメディアはライター・編集者だけで運営できるものではなく、当然バックグラウンドのシステム構築やサーバー管理をするエンジニア、UI/UXやサイトデザインを作るデザイナー、他にも様々なメンバーのもと運営が成り立っています。場合によっては、経営者も関わってくるので非常に複雑な組織形態となります。

 これは精神論的な話になってしまいますが、One For All, All For Oneの精神を持てているかがとても重要です。ただ、その精神を持ってもらうための工夫はできます。特に、メディアの軸を明確にするメディアガイドラインを浸透させることは、効果的な施策の1つだと思っています。

次のページ
即行動できる組織作りが重要

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
これだけは押さえておきたい! コンテンツマーケティングのツボ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

大野 恭希(オオノ ヨシキ)

2007年より日本最大のテック情報Webメディアサイト「ギズモード・ジャパン」(株式会社メディアジーン運営)に携わり、副編集長を経て、2012年から2014年まで同編集長を務める。任期中、同メディアを月間3,700万PVから6,900万PV、325万UUから740万UUへ成長させた立役者。 2...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/06/29 09:00 https://markezine.jp/article/detail/24601

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング