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これだけは押さえておきたい! コンテンツマーケティングのツボ

よくある悩みを一気に解決。オウンドメディア運営の課題とは

即行動できる組織作りが重要

 「とりあえずやってみる体質がない」、これは言い換えるとスピード感がないということですね。コンテンツ制作時に「それ面白い!からの即行動」につながらないケースは、世の中のライブ感からかけ離れてしまうため悪でしかないと思っています。特にオウンドメディアは事業体として動いているがゆえに、遅くなってしまう企業が外から見ていると多い印象です。速さを追い求める方針を持ったメディアがあってもいいのではないかと思います。

 現在は多くの情報が得られるため、注目を集めるのは至難のワザです。即行動を起こす体制の構築を検討し、それに見合うスキルを持っている人材を採用していくのも視野に入れるといいのではないでしょうか。外注スキルも重要な要素といえますね。

どうすればいいかわからない時は立ち止まる

 最後の課題ですが、私がクライアントを見てきた中で一番多いケースであり、深刻なのが「何が問題か把握できていない」状態。オウンドメディア運営を始めてみたはいいものの、担当者自身が記事が面白いと思えず、メッセージがターゲット層へ伝わっているのかわからないといった悩みを抱えられることが多いように思います。そして、問題の根本が何なのかを深く考えずに時間だけが過ぎてしまうという現実。まさに負のスパイラルですよね。

 この場合は関係者の時間を割いて、オウンドメディアにとって「良いコンテンツ」とは何か、どうすればそのコンテンツを作り出せるのかをディスカッションするのがおすすめです。そこから生まれた施策を1つずつ積み上げていくことでメディア価値が高まり、継続的なコンテンツの掲載にもつながります。

メディア運営は悩みきった後に成果がついてくる

 メディア運営には継続させる力が必要で、なおかつ「悩んだ量」によって成果が違ってくることは事実です。だって、ユーザーへ近づくための近道は悩むことしかないから。そして、継続することによって蓄積されていくコンテンツは資産となります。これはいつの時代も変わりません。

 今まで散々Webメディアに携わってきましたが、情報を人へ届けるのは一朝一夕ではいきません。常に人を見続け、コンテンツによってユーザーとコミュニケーションを続けられる体制や仕組み、届け方といった、複雑化したひもを解きほぐす作業が必要です。

 そして、「これからオウンドメディアを始めるけど編集プロダクションなどに丸投げでいいや」という考えでは通用しづらくなっています。優秀で経験豊富な人材を採用する、もしくは専門の人材を育成するといった方法も考慮に入れ、時間とコストをかける必要があるでしょう。

 最後に、スピードが増しているWebと世の変革を踏まえると、核となるコンセプトは維持しつつも、コンテンツの形はテキスト主体の記事だけではないことを念頭に置きつつ運営する心構えが必要なようにも思います。そもそも自社でCMSを使ったオウンドメディアという形が1番良い選択肢なのか。オウンドメディアだけの運営で良いのか。もっと違う形でメッセージを届ける方法はないのか。といった懸念や危機意識は頭の片隅に入れておきたいところですね。

2016年の今作られた記事は、これから先もWeb上に存在する限り読まれますので、魂込めて作っていきましょう。次回はコンテンツマーケティングを継続する上で必要なポイントを解説しますので、お楽しみに!

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この記事の著者

大野 恭希(オオノ ヨシキ)

2007年より日本最大のテック情報Webメディアサイト「ギズモード・ジャパン」(株式会社メディアジーン運営)に携わり、副編集長を経て、2012年から2014年まで同編集長を務める。任期中、同メディアを月間3,700万PVから6,900万PV、325万UUから740万UUへ成長させた立役者。 2...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/06/29 09:00 https://markezine.jp/article/detail/24601

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