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拡大する動画広告市場で成果を上げるには? カギは「透明性の追求」と「主体的な運用」

出稿後のリサーチを通してエモーショナルな効果を把握

MZ:仮説を立てて分析し、主体的に運用できる人材がいるかどうかは、冒頭の「透明性を求める」話にも大きく影響しますね。コストだけみると、動画広告はバナーなどより高いですから、効果を踏まえて全体最適できる人が必要になる。

近藤:そうですね。特に動画広告のクリエイティブの影響、エモーショナルな効果は測定するのが難しいので、人材もそうですが、出稿後のリサーチも大事です。当社では出稿後の会員へのアンケート調査機能を無料で提供しているので、広告接触の有無で認知や関心がどう変わったかは簡単に取れるようになっています。本格的に深堀りするならリサーチ専門会社の協力を得るほうがいいと思いますが、ある程度の現状把握には、うまく使われています。

MZ:最近のトピックとしては、Facebookとの連携を強化するという発表がありました。

近藤:Facebookには、この4月からインフィード広告の配信を開始しました。動画広告を最大限活用したブランディングを実現するための、マルチスクリーン、マルチデバイス対応の一環です。日米では状況や進み具合が異なりますが、米国ではプログラマティックTVの仕組みが発展し、TVキャンペーンとの融合が探られています。Facebookの存在は大きいので、TubeMogulとの連携で、TVを含めたブランディング領域において、デジタルを活用した出稿の最適化に貢献できると思います。

日本の出稿環境整備と、米国や中国への進出サポートを強化

MZ:では、日本法人としての今後の展望をお教えください。

近藤:日本の動画広告市場の拡大に寄与するのはもちろん、動画広告を本当にマーケティングに有効活用いただけるようにしたいと考えています。TubeMogulの機能を最大点に活用できる環境は、現時点では米国なんです。米国の出稿環境は、パブリックに使えるデータの種類、配信面の在庫、クッキーベースではないターゲティングなど、さまざまな観点で整っています。各プレーヤーとともに、日本でも米国と同等になるよう、環境を整えていきます。

 一方、そういう状況なので、日本企業が米国市場へ進出する際のサポート事例は増えているんです。

MZ:なるほど。商品広告だとローカルへの最適化が大事になるでしょうが、ブランディングなら本国からハンドリングできると。

近藤:ええ。また、日本市場の出稿環境の整備と並ぶもうひとつの注力点は、中国への進出です。TubeMogul本社も中国にはかなりコミットしており、開発拠点も置いています。当社も現地スタッフと連動し、日本の広告主に安心して活用いただけるよう、ユーザーに人気のメディアから文化的な感覚の差まで、包括的なサポートを提供しています。

 中長期的には、先のFacebook連携を含めて形式をまたいだ効果の可視化、あるいはプログラマティックTVも加味した最適化など、広告主がまだ気付いていないような潜在的な課題にもしっかり応えられるようにしていきたいですね。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/07/07 10:00 https://markezine.jp/article/detail/24684

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