トクバイは、同社が運営する小売店のチラシ・特売情報掲載サービス「トクバイ」において「このお店のここが好き」の投稿件数が約1年で1万件を超えたことを発表した。投稿された内容を傾向分析したところ、価格以上に商品との出会いやスタッフとのコミュニケーションから生まれる価値や思い出に心を打たれてメッセージを送る人が多いことがわかった。
「トクバイ」は、2013年にクックパッドの新規事業としてスタートしたスーパーマーケットのチラシ・特売情報を掲載するサービス。登録ユーザー数は600万人、20~50代女性の多くが利用している。掲載店舗数は24,000店舗を超える。現在はスーパーマーケットだけでなく、ドラッグストア、ホームセンター、クリーニング、均一ショップ、個人商店(八百屋・魚屋など)といった地域の日常的な買物領域の情報を掲載している。
今回、トクバイに投稿された1万件を超えるメッセージを「商品」「接客」「価格」「設備」「イベント」というキーワードに分類して傾向分析をしたところ、チラシや店頭で訴求の多い「価格」以上に、その店舗にしかない商品や質の良い生鮮食品などを支持する「商品」に関する投稿や、レジスタッフの接客、妊婦に対するスタッフの気遣いなど、「接客」に関する投稿が多いことが明らかになった。買い物行動の中で商品の価格はもちろん重要で、価格に関する投稿も決して少なくないが、そのお店にメッセージを送るほどの感動は、お店で生まれる体験やその思い出から作り出されることが多いようだ。今後も同社は地域の生活者の購買行動を分析て情報を小売店に共有することで、小売店が「トクバイ」や店頭でさらに良い情報発信ができるように支援をしていく。
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