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プレスリリースの効果的な活用法

メディアに載るネタ、載らないネタ ちょっとした工夫で作れる、スルーされない効果的なプレスリリース

“書いてあることしか記事にならない”調査リリース成功のポイント

 “医師からのコメント”が記事掲載を獲得するために有効な理由は、その調査リリースの信頼性を高めるからです。もちろん調査リリースの種類によっては、医師ではなく、専門家や企業の代表のコメントでも構いません。信頼できる“エンドースメント”(保証)があることが重要です。

 アンケート自体はどの企業でも行うことはできますが、アンケート結果が真実か、誤った情報が記載されていないかということは誤報を防ぐ意識の高いメディアにとっては非常に重要なポイントです。

 リッチメディアは、社会的に信頼されている医師という立場から、アンケート結果やその考察に関してコメントをしていただくことで、調査リリース自体の信頼性を高めています。

 また、上記にも関連するのですが、調査リリースでは“書いてあることしか記事にならない”ということも覚えておかなければいけないポイントです。

 メディアは、プレスリリースや企業のサイトに書いてないことを想像で書くことはしません。そのため、調査リリース内には、メディアが記事を書くために必要な要素をすべて記載する必要があります。

 特に大切なのが“考察”です。アンケートの結果をつらつらと書き連ねてあるだけの調査リリースでは、アンケート結果からどういうことが想定されるのかがわかりません。

 「●●というアンケート結果から、女性の半数以上は●●だと考えられます」というように考察をしていくことで、よりわかりやすく、そのまま記事内の文章として引用しやすく、一般の読者に対してもわかりやすく訴求力の高い情報となります。

 この考察のわかりやすさ・面白さ・意外性が調査リリース成功のいちばん重要なポイントといっても過言ではありません。

 また、最低限おさえておかなければいけないポイントとしては、「アンケート対象の母数」と「調査方法」が挙げられます。「アンケート対象の母数」が少なすぎると、統計として信用されにくくなりますので、調査リリースに使用するアンケート結果は一定の母数が必要です。「20~40代の男女」のように、対象をあまり限定しないアンケートの場合は、最低でも400件の母数を確保することをお勧めします。

 「調査方法」は可能な限り偏りがないような対象にアンケートにすることが重要です。ニッチなWebサイトの会員や、SNSの繋がり等の限定的なコミュニティにアンケートを行うと、回答も偏ってしまいます。Webアンケート調査を専門に行っている企業に調査を依頼するのが理想です。

取り上げたくなるかどうかは、工夫次第

 プレスリリースは、ネタによって記事になりやすい/なりにくいことがあります。また、その内容に工夫を加えることで記事になりやすいプレスリリースにすることも可能です。

 「キャンペーン」においては、単なるキャンペーンではなく、“コンテスト”“アワード”のような読者参加型の企画にすることで記事になりやすい傾向があります。

 調査リリースは広報部でも作ることができる“プロダクト”。実際に配信するときには信頼性を高めること、またわかりやすく・おもしろく・意外性のある考察を導き出すことがポイントです。

 プレスリリースはポイントを抑えていくことで大きな効果を生み出すプロモーション施策となります。今回解説した内容を参考にして、より効果的なプレスリリース配信に取り組んでみてください。

 本連載では今後もプレスリリースの効果的な活用方法を紹介していきます。次回もお楽しみに!

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この記事の著者

伊藤 哲弥(イトウ テツヤ)

ソーシャルワイヤー株式会社 @Press事業部 副事業部長
1988年生まれ。大学卒業後に編集プロダクションでの勤務を経て、現職。プレスリリース配信サービス「@Press(アットプレス)」において、マネジメント業務やマーケティング施策の実施、セミナー登壇や営業まで幅広く行う。

■@Pressについて
日本で一番記事や取材につながるプレスリリース配信サービス。すべてのプレスリリースに、専用の担当者をアサインするシステムを2001年のサービス開始より続けて...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/11/14 14:00 https://markezine.jp/article/detail/25533

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