SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

プレスリリースの効果的な活用法

メディアに載るネタ、載らないネタ ちょっとした工夫で作れる、スルーされない効果的なプレスリリース

 企業のプロモーション手段としても定着しつつある、プレスリリース。しかし、ただ配信しているだけではなかなかメディアで掲載されないのが現実です。この連載ではメディアに掲載されやすくするためのノウハウを伝授していきます。今回は「メディアに載るネタ/載らないネタ」、「調査(リサーチ)の活用」について紹介します。

メディアに掲載されるプレスリリースは?

 こんにちは。プレスリリース配信サービス「@Press(アットプレス)」の伊藤です。@Pressでは企業に代わり、製品やサービス・事業等に関する発表情報であるプレスリリースを様々なメディアへ効果的に配信し、記事に取り上げてもらうためのサポートをしています。

 プレスリリースは、本来企業の活動をステークホルダーに伝えるための広報活動の手法ですが、昨今では自社商品・サービス・店舗等の情報をメディアに掲載してもらうことで、実売に繫げるプロモーション手法として活用されることも多くなってきました。

 本連載ではプロモーションをメインとしたマーケティングの視点でプレスリリースの効果的な活用方法を紹介します。今回は、「メディアに載るネタ/載らないネタ」、「調査(リサーチ)の活用」という二つのテーマについて解説します。

プレスリリースには、載るネタ/載らないネタがある

 商品発売から役員人事や社内制度の導入まで、自社内で起こる様々な事柄はプレスリリースとして発信することができます。しかしながら、商品発売なのか、イベントなのかという“テーマ”によってメディアにニュースとして取り上げられるかどうか、また掲載される記事の数も大きく異なります。

 それでは、どのようなネタがメディアに掲載されやすいのでしょうか。

対象:2016年1月~9月に@Pressから配信された掲載調査付きプランのプレスリリース
対象:2016年1月~9月に@Pressから配信された掲載調査付きプランのプレスリリース

 上のグラフを見てみると、「調査結果」(市場調査の結果など)「商品・サービス」(新商品発表、サービス開発完了など)「イベント」(カンファレンス、セミナーの告知など)「店舗」(新店舗オープン、フェア開催など)に関するプレスリリースは、比較的記事になりやすい傾向があることがわかります。

 一方で、「人事」「キャンペーン」に関するプレスリリースは記事になりにくい傾向があります。もちろん、プレスリリースそれぞれの内容によって多くの記事掲載を獲得することもありますが、「商品・サービス」等とは異なり、社内の情報を単純にプレスリリースとして配信するだけでは多くの記事掲載を獲得することはできず、プロモーションとして成功を掴むのは難しいのが実情です。

 それでは「人事異動」「キャンペーン」のようなテーマはプレスリリースとして出すべきではないのでしょうか。答えは「NO」です。内容に工夫を加えることで記事になりやすいプレスリリースに変えることができます。ここでは、「キャンペーン」のプレスリリースを例にして解説します。

キャンペーン告知も作り方次第で掲載を狙える

 「キャンペーン」のリリースでも作り方次第では多くの記事掲載を獲得することができます。

ポイント:単なるキャンペーンではなく、“読者参加型”に!

 キャンペーン情報はその性質上、広告要素が大きく、どうしても記事になりにくいという現実があります。しかし、読者参加型の企画として発信することにより、Webニュースメディアに記事として取り上げられる可能性は大きくなります。

プレスリリースとして効果的でない「キャンペーン」例

 フォームに必須事項を入力して応募すると、抽選で限定カラーのコスメをプレゼント!

プレスリリースとして効果的な「読者参加型キャンペーン」例

 自社の化粧品を使用している写真に、ハッシュタグをつけ、Instagramにアップすると限定カラーのコスメをプレゼント!

 一見すると、応募のハードルが高くなり、多くの人々にキャンペーン情報や自社製品の情報等を届けることが困難になりそうですが、広告要素が薄れることによって、Webニュースメディアへ掲載されやすくなります。

 キャンペーンを開催する目的は様々です。製品・サービス・企業の認知を広げるという目的で行う場合は、応募者数ももちろんですが、メディアに掲載されることで応募者数の何倍もの人々にリーチすることができます。

 上記のように、いつものキャンペーンを、読者参加型のキャンペーンに変えることでこれまでより大きな反響、これまでと異なったターゲットへのリーチを獲得できるでしょう。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
広報担当なら一度はやってみたい「調査リリース」の効果とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
プレスリリースの効果的な活用法連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 哲弥(イトウ テツヤ)

ソーシャルワイヤー株式会社 @Press事業部 副事業部長
1988年生まれ。大学卒業後に編集プロダクションでの勤務を経て、現職。プレスリリース配信サービス「@Press(アットプレス)」において、マネジメント業務やマーケティング施策の実施、セミナー登壇や営業まで幅広く行う。

■@Pressについて
日本で一番記事や取材につながるプレスリリース配信サービス。すべてのプレスリリースに、専用の担当者をアサインするシステムを2001年のサービス開始より続けて...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/11/14 14:00 https://markezine.jp/article/detail/25533

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング