圧倒的No.1のチャネルに成長。アプリの導入効果はROASで3,000%以上
金子氏は引き続き、今回のセッションのテーマである「EC売上はアプリ経由がNo.1」にちなんで、YappliによるEC事業のサンプルとしてAZUL by moussyの事例を取り上げ、その効果について語った。
「公式アプリリリース直後、売上に至るまでの経路は、ダイレクトや検索によるものが上位を占めていました。しかし、アプリの導入後しばらくすると、アプリが最も売上を作るチャネルとなり、それも圧倒的な数字となりました。これをROAS(投資に対する売上の効果)で見ると、3,000%以上にもなります」
クーポン、オンライン、オフライン。アプリ導入のため、できることはすべてやる
いくら優れたアプリを開発しても、ユーザーにダウンロードしてもらわなければ始まらない。金子氏は、そのための具体的な施策についても、事例を交えつつ説明した。
「最もわかりやすいのは、やはりクーポンです。アプリのダウンロードやアンケートへの回答で、500円分のポイントプレゼント、といったキャンペーン。それに、公式サイトやTwitterアカウントなどから、アプリストアへの導線を確保する。オフラインでも、店頭のPOPやレシートのQRコードなど、とにかくアプリへの誘導をくまなく設けます。アプリのインストールが増えるほど売上が上昇することがわかっているのであれば、できることはすべて実行することです」
EC新時代の幕開けに「アプリ」は必須
最後に、アプリをインストールしてからの「アクティブ化」について、金子氏は再度AZUL by moussyを例に出し、効果的だった3つのポイントを語った。
1つ目は、プッシュ通知機能。ファッションアイテムに関するカタログ、スタイルコーディネートなどの定期的なお知らせに加え、タイムセールといった時限性のあるものが、その対象になっているという。
2つ目は、GPSとの連動機能。街を歩いている時、最寄りの店舗を探す際などに利用される。「位置」というスマートフォンの優位性を最大限に活用したこの機能も、ブラウザにはないアプリならではの強みといえる。
最後は、ポイントカード機能の内蔵だ。AZUL by moussyでは、アプリで貯まるマイルサービスを展開。店舗での買い物の際、アプリ上に表示されるバーコードを読み取ることで、マイルが貯まる仕組みになっている。本機能では、マイルの付与だけでなく購買履歴を確認することも可能となっており、アクティブ率向上およびアンインストール対策として、非常に大きな成果を発揮したという。
金子氏は最後に、「EC新時代の幕開けに際し、『アプリ』というチャネルは必須になっていくでしょう」と語り、セッションを締めくくった。
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