ひとりEC担当者でも使えて売上増!
無料Web接客ツール「ecコンシェル」
EC事業者であれば、集客による来訪率の向上、商品をオススメするレコメンド、カートに商品を入れたまま放置させないカゴ落ち防止など、さまざまな施策を打って売上向上を目指しているはず。
しかし、いくら工夫をすれど、実店舗であればどこでも行っている「接客」による最後のひと押しができず、もどかしさを感じていた事業者も多いだろう。さらに最近は、スマホでの購買が増加。PCと比較した際のコンバージョン率の低さは、いまだ解決策の見えない、悩ましい問題だ。
こうした背景から登場したのが、「Web接客ツール」である。ひとことで説明するなら、実店舗と同じような「接客」をWebサイト上で行うことで、ユーザーの購買を後押しするツールのこと。サイト来訪者のデータを分析し、一人ひとりに最適な商品やキャンペーンを提案することで、コンバージョン率アップのほか、リピート率、顧客ロイヤリティ向上などに貢献する。
2016年12月の時点で、複数の国内ベンダーがWeb接客ツールを提供している。機能に多少の差はあれ、Web上でユーザーに「接客」することで、Webサイトへの会員登録やリピート購入率を向上させるのが目的で、それぞれ効果を上げているようだ。
そんなWeb接客ツールのひとつに、NTTドコモが開発した「ecコンシェル」がある。少人数のため忙しく、マーケティング施策が十分に行えていない中小規模のEC事業者を中心に利用が拡大している。
ディープラーニングの最先端技術を持つPKSHA Technologyと共同開発のAIを搭載し、ECサイトの購入率・リピート率アップに特化したのが特徴。また、UIをシンプルに設計し、初心者でも迷うことなく使い始められるようにしている。
冒頭で述べたスマホ問題にも強いのも、同社ならでは。NTTドコモでは、15のショッピングサイトを含む「dマーケット」を運営。モバイルの限定された画面内で、ユーザーが求める情報を表示し、コンバージョンにつなげるノウハウを蓄積してきた。
NTTドコモでecコンシェルの事業を統括する石川雅意氏は、「スマホ中心のEC市場がこれからさらに伸びていくなかで、モバイルでのお買い物体験を心地よく、ユーザーが迷わずに買い物ができるようにしたいと考えたのがecコンシェル開発のきっかけです。『人工知能』を取り入れることで、事業規模や担当者のリテラシー問わず、それが実現できると考えました」と話す。
ecコンシェルでどんな接客ができ、どれだけ簡単に使えるのか、詳しく見ていこう。
(記事の続きはECzineで)