SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

広告運用の情報サイト「Unyoo.jp」出張所

群雄割拠のアプリ計測サービス、サポート強化で勝機を見出す

サポート強化を推進

アタラ:一つのSDKでワンストップに様々な機能を提供されるということは、裏側での開発の速度や品質に、相当高いものが求められるのではないかと思います。今後も取得できるデータやつなげる先がどんどん増えていくはずですので、求められる技術力が高まっていきますよね。

岡田:他のツールベンダーさんでも似たような標榜をされていると思いますが、我々は最も規模の大きいアプリをグローバルで相当数対応させていただいているんですよね。これに耐えうる技術や堅牢性に期待を頂いていることを感じています。

アタラ:ダッシュボードだけでなく、他社の広告配信系のツールとつながるということを考えると、堅牢性のほかにリアルタイム性も問われてくると思います。例えばサーバーの物理的な距離なども、パフォーマンスに直接影響しますよね。広告配信で求められるパフォーマンスほどではないかもしれませんが。

岡田:サーバーは日本のお客様へ最適で安心なサービスを提供するため、日本に置いています。

アタラ:日本法人が設立されたのが2016年の1月で、12月に岡田さんが日本法人の代表に就任されました。2017年が本格的に伸ばしていく年になると思いますが、日本では具体的にどのようなビジネス展開をされるのでしょうか。

岡田:TUNEはエンジニアの割合が多い集団で、グローバルに拠点があるのでサポートは基本的に24時間で対応できます。元々そういう技術的なサポート面は強い企業ではあるのですが、日本ではさらにサポートを強化していきたいと考えています。

 営業拠点というよりサポート拠点というイメージの方が強いかもしれないですね。すでにTUNEを使って下さっているお客様は日本でも数多くいらっしゃいますので、そのお客様に、ローカルでもきちんと対応していくという意味合いが強いです。

アタラ:採用面でも、技術サポートを積極的に強化していくと。

岡田:我々としては短期的な利益を営業で追いかけるのではなく、技術やサポートを通じてお客様との信頼関係を築き、長くお付き合いして頂くという方針で動いています。いくつか採用の枠も用意してありますので、一緒に働いてもらえる方には、サポートエンジニアやアカウントマネージャーのように、お客さまと直接お仕事ができるポジションでお迎えしたいと思っています。

アタラ:素晴らしいですね。一方で、採用は非常に難しそうだなとも思いました。技術サポートで、かつ外資なので英語がある程度堪能で、立ち上げフェーズで働ける人、となると…

岡田:他の企業さんでもかなり苦労されていると聞いています(笑)。

アタラ:ただ、技術者にとっては、先ほどの「信頼関係を築き、長くお付き合いしていく」という方針は非常に魅力的に映るのではないかと思います。

 ツールは刹那的な営業だけでは数字は上がりにくいですし、長く使って頂くことで開発投資を回収していくのがソフトウェアビジネスの基本だと思いますので、僭越ながらローカルの技術サポートは採用の中でも最重要ではないかと思いました。

岡田:ありがとうございます。私は「ローカライズ」の日本語訳は「根付く」が適しているのではないかと思っています。お客さまに「TUNE は日本の製品」だと思ってもらえれば、それこそが根付いている証拠だと思うので、そういう状態までたどり着きたいと思っています。ドキュメントや情報発信を全部日本語にしたからOKかというと、そういうものではないのかなと思っています。

次のページ
マーケターは、最後にはやりたいことができるツールに帰ってくる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
広告運用の情報サイト「Unyoo.jp」出張所連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡田 吉弘(オカダ ヨシヒロ)

ソフトウェアハウス、広告代理店勤務を経て2006年にグーグル株式会社に入社。広告代理店・広告主向けに、最大手からベンチャー企業まで幅広くアドワーズ広告の啓蒙・拡販に従事。2011年よりアタラ合同会社取締役CCO。検索エンジンマーケティング黎明期から一貫としてアカウントマネジメントの現場を主導し、数多くの業界や様々な企業規模のクライアント・パートナーとのプロジェクトを経験を有する。

■関連リンク
ATARA合同会社「admarketech.」「Unyoo.jp」

■著書
『実践 インハウス・リスティング広告 丸投げ体質」から脱却するSEM成功の新条件』
『リスティング広告 プロの思考回路』
『ザ・アドテクノロジー』
『いちばんやさしいリスティング広告の教本』

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/02/13 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26004

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング