政治に関してマスメディアよりも家族や友人の発言のほうが信頼できる?
「政治、芸能人、文化」の項目では、政治的議論について誰が活発に情報発信すべきか、またその情報は信用できるのかなどの質問がなされた。
「ソーシャルメディア上の政治的議論に関して、誰の発言を信用するのか?」という質問では、全世代平均で友人・家族が82%で最高だった一方、政治家は41%と最低となった。世代に関わりなくソーシャルメディアでは身近なひとの発言は信用できるが、政治家の発言は信用しないという傾向だ。
友人・家族に次いで、新聞・メディア67%、ジャーナリスト66%、ブランド・企業60%、ネット上の著名人53%、プロスポーツ選手52%、芸能人45%、そして政治家という順番になった。

一方で、これらのうち誰が政治的なニュースやコメントを発信すべきかという質問では、異なる順番となった。全世代平均が最も高かったのは、新聞・メディアで75%、次いでジャーナリスト74%、政治家73%、友人・家族53%、ネット上の著名人39%、芸能人32%、プロスポーツ選手27%、そしてブランド・企業で25%だった。
総じてソーシャルメディア上での政治的議論では政治家がコメントすべきだが、そのコメントは信用できないと考えているひとが多いことがわかる。
SNS上の政治アクティビティ、最も活発なのはミレニアル世代
「政治アクティビズム」の項目では、最近のソーシャルメディア上での政治的なアクションについての質問がなされた。この項目では、各世代のなかでミレニアル世代が最もソーシャルメディア上での政治的アクションが活発であることがわかった。
「政治的なコンテンツやニュースをソーシャルメディア上でシェアしたことがある?」という質問では、ミレニアル世代の39%がシェアしたと回答し、他の世代を上回り最大となった。このほか「オンライン上で発信するときに政治に関するハッシュタグを使ったことがある?」という質問でもミレニアル世代が22%と最大となった。
一方で、ミレニアル世代はオンラインだけでなく、リアルの場でも活発なようだ。
「政治的なミーティングや集会に参加したことがある?」ではミレニアル世代が19%でトップだった。Z世代は6%、X世代は17%、団塊の世代は16%。このほか「鑑賞イベントやレストラン・バーなどで政治スピーチを聞いたことがある?」ではミレニアル世代が35%と他世代を大きく上回った(Z世代21%、X世代25%、団塊の世代17%)。

これらの数字から推測されることは、ミレニアル世代はリアルの場での政治的アクティビティを通じて、同様の政治的態度を持つ人びととつながっているということ。そして、そのネットワークはソーシャルメディアを介してさらに広がる可能性があるということだ。リアルの場だからこそ生まれる会話があり、そこにミレニアル世代の本音が現れるかもしれないことに留意する必要がある。