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MarkeZine Day 2025 Retail

「ポリティカル・コンシューマー」にみる、新たな消費者インサイト

数字から読み解く、「ポリティカル・コンシューマー」の特徴

企業はブランド広告で政治的態度を明らかにすべきか?

 「政治とブランド」の項目では、企業の政治的態度に対する質問がなされた。全体的には、若者のほうが企業の政治的態度を意識し、同様の政治的態度を取るブランドの製品を選ぶ傾向が伺えた。特にミレニアル世代でその傾向が顕著といえるだろう。

 「自分と同じ政治的態度を取るブランドの製品・サービスだけを購入する?」という質問では、ミレニアル世代の53%がYesと回答、Z世代40%、X世代48%、団塊の世代33%を上回った。また「自分の価値観とそぐわないブランドについて意識している?」という質問では、ミレニアル世代の61%がYesと回答している。

 「購入前にブランドがどのような政治的態度を取っているか調べる?」では、ミレニアル世代の43%がそうすると回答している。これらの数字やこのほかの質問を含めても、ミレニアル世代は企業の政治的態度を意識し、自分の価値観と合うブランドの製品・サービスを購入する傾向が強いと見て間違いないだろう。

ミレニアル世代はブランドの政治的態度に反応する傾向が強い
(出典)JWT Intelligence「THE POLITICAL CONSUMER」

 以上、JWTの調査レポートからポリティカル・コンシューマーの特徴を見てきた。調査で得られた数字からも、ポリティカル・コンシューマーの中核を成すのはミレニアル世代であることが明確にわかった。

 一方で、今後歳を重ねて政治的意見や態度を持ち始めるZ世代の動向にも注視すべきだ。今後5~10年でZ世代は労働市場に入り、購買力を持つようになる。企業がポリティカル・コンシューマーと良い関係を構築するには、ミレニアル世代とZ世代への理解が必要不可欠だ。

 第3回となる次回は、消費者の変化に対応するブランドの取り組み事例を見ていきたい。

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この記事の著者

細谷 元(Livit)(ホソヤ ゲン)

生成AI関連のトピックを中心に執筆。最近の注目トピック/キーワード:エージェンティックAI、LangGraph、Deep Research、Anthropic、オープンソースモデル

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/06/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26659

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