ソーシャルにおけるオーガニックとペイドの融合
まずはパネルディスカッション形式で「An Insider’s Look at Organic & Paid Social Media(ソーシャルメディアのオーガニックとペイドの活用方法の違いは?)」というテーマのセッションを紹介しましょう。

パネリストのNavigate ResearchのHeather Meyer氏と、Cress MediaのRob Cressy氏
セッションの中で、「現在、Facebookは重要なソーシャルメディアとしてマーケティングの中心にあるが、若年層へのターゲティングではSnapchatに優位性があり、いずれにせよどのようなコミュニケーションをしたいのか次第」という発言があり、日本とは異なるソーシャルメディアの優先順位が印象的でした。
「Organic&Paid」というテーマの結論としては、以下の発言に総括できると思います。
ソーシャル広告はあくまで「ユーザーとエンゲージメントできる良質なコンテンツ」と、「高い頻度での投稿」が大前提で、広告はそれらをファンやそれに近しいユーザーへアプローチするための手段である。
これは、多くのソーシャルメディアプラットフォームが伝えているメッセージと非常に酷似しています。ソーシャルプラットフォームの多くはタイムラインのように上下に流れていくユーザー体験を基本としていますので、オーガニックとして表示される可能性には制限があります。
それをペイドを利用して拡張していくというスタンスが原則であり、オーガニックでの投稿やコミュニケーション(コメント返しやリアクション等も含む)をせずに、広告だけで切り開いていこうとしても限界がある、ということです。
いかに普段からファンを醸成する施策を続けていき、それを広告含めどのように定量的に評価していくのか。ソーシャルではオーガニックとペイドの融合が当たり前になっているという雰囲気を改めて感じたセッションでした。