ユーザーのZMOTをいかにつかまえるか
次に紹介したいのは「Attracting Actionable Audiences(質の高いユーザーを引きつけるには)」というセッションです。SEOツールとしても有名なSEMrushのMartin Weinberg氏が登壇。2011年にGoogleが提唱した「ZMOT(Zero Moment Of Truth)」を引き合いに出し、ユーザーの購買行動の中で、自社サービスに興味が出る最初のモーメント(瞬間)をどれだけつかまえられるか?ということを中心に話をしていました。

SEOでもPaid Searchでも、自社の持つ製品・コンテンツからキーワードを発掘する方法が基本だと思います。ただ、それだけだと企業側からの目線だけに終止してしまいがちになり、どうしてもユーザーのZMOTを捉えることが難しくなります。
ユーザーとの接触点が多様化している現代では様々な視点から情報を収集していく必要がある、ということで以下のような主要なソースを公開していました。
・オンラインコミュニティ(Wikipedia、Quora)
・口コミサイト
・SNSサイト(Twitter、Youtube)
・自社サイト内検索ワード
・問い合わせ内容ワード
※無料で調査できる、その他具体的紹介サイト
・https://www.semrush.com/(総合解析サイト)
・https://visuwords.com/english(キーワードをマインドマップ化してくれる)
・http://answerthepublic.com/(6W1H + "are"でキーワードニーズを分類してくれる)
もちろん、上記以外にもAdWordsにあるキーワードプランナーなどのツールも当然カバーしておきたいですね。
顧客は誰か?
今回のカンファレンスを通じて、「自分の顧客(ユーザー)は誰か?」ということを強く意識して発表している方が多かったのが印象的でした。普段自分たちが従事しているペイドメディアだけでなく、オウンドメディア・アーンドメディアの運営を前提としているセッションが多かったことも、その意識が強く出ている要因だったように思います。
「トリプルメディア」と言葉にすればシンプルですが、マーケティング全体を俯瞰し、それぞれのメディアの役割を理解することの大事さをあらためて意識することができました。DIGIMARCONは各都市で開催されているので、今後はニューヨーク以外での開催も興味深く追っていきたいと思います。
本記事は「Unyoo.JP」の記事「ユーザーを見つめ、ユーザーへ届ける:DIGIMARCON-EAST2017レポート」を要約・編集したものです。オリジナルコンテンツを読みたい方は、こちらをご覧ください!