心が躍る「30分間」の店舗での体験
カウンターに通され、リムーバーでリップメイクをオフした後は、スクラブとオイルで唇の状態を整える。そして、白衣を纏ったBite Lip Lab専属アーティストとの一対一のカウンセリングで、自分に合う色を選んでいく。

せっかくのオーダーメイド、女性の憧れ、しかし自分に合う色を見つけるのが難しい「赤リップ」に挑戦。みな考えることは同じのようで、赤リップを求めてやってくる客が圧倒的に多いという。店内にディスプレイされていない色でも、理想の色を伝えれば専属アーティストが用意してくれる。すべての工程でここが最も時間を要するが、納得がいくまでカウンセリングをしてくれるのは嬉しい。
色の次は、質感。「マット」「シアー」など希望に合わせてアーティストが材料を調合。最後は、香り。チェリー、ミント、バニラなど選択肢から一つをチョイス。筆者はバイオレットを選んだ。

ここまで来れば、完成間近。選んだ原材料をカップの中で混ぜ合わせ、電子レンジで30秒加熱。加熱して液体になった原材料を口紅の型に注ぎ、遠心分離機に5秒間かけて均一化させ、最後に-9℃の冷凍庫で5分間冷やして完成。入店してから完成までに要した時間は30分だった。

価格は、口紅1本で55USドル(約6,100円)、2本で80USドル(約8,800円)。Bite Beautyが提供する通常の(オーダーメイドではない)口紅の価格が一本26USドル(約2,800円)であることを考えると割高だが、自分に合うオリジナルの一本だと考えると納得の価格。
ちなみに、スタンダードなコースでは異なる色の顔料を混ぜ合わせることはできないが、混ぜ合わせてオリジナルの色の口紅を作るビスポークサービスも150USドル(約17,000円)で提供している。