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MarkeZine Day 2025 Retail

Z世代とミレニアル世代

北米で人気沸騰!「食べられる口紅」に見る、ミレニアル世代女性の “新しい消費観”


心が躍る「30分間」の店舗での体験

 カウンターに通され、リムーバーでリップメイクをオフした後は、スクラブとオイルで唇の状態を整える。そして、白衣を纏ったBite Lip Lab専属アーティストとの一対一のカウンセリングで、自分に合う色を選んでいく。

膨大な顔料、写真に写っているのは200に上る色見本のほんの一部 

 せっかくのオーダーメイド、女性の憧れ、しかし自分に合う色を見つけるのが難しい「赤リップ」に挑戦。みな考えることは同じのようで、赤リップを求めてやってくる客が圧倒的に多いという。店内にディスプレイされていない色でも、理想の色を伝えれば専属アーティストが用意してくれる。すべての工程でここが最も時間を要するが、納得がいくまでカウンセリングをしてくれるのは嬉しい。

 色の次は、質感。「マット」「シアー」など希望に合わせてアーティストが材料を調合。最後は、香り。チェリー、ミント、バニラなど選択肢から一つをチョイス。筆者はバイオレットを選んだ。

アーティストがブレンディングしてくれた各色

 ここまで来れば、完成間近。選んだ原材料をカップの中で混ぜ合わせ、電子レンジで30秒加熱。加熱して液体になった原材料を口紅の型に注ぎ、遠心分離機に5秒間かけて均一化させ、最後に-9℃の冷凍庫で5分間冷やして完成。入店してから完成までに要した時間は30分だった。

遠心分離機(左)と冷凍庫(右)

 価格は、口紅1本で55USドル(約6,100円)、2本で80USドル(約8,800円)。Bite Beautyが提供する通常の(オーダーメイドではない)口紅の価格が一本26USドル(約2,800円)であることを考えると割高だが、自分に合うオリジナルの一本だと考えると納得の価格。

 ちなみに、スタンダードなコースでは異なる色の顔料を混ぜ合わせることはできないが、混ぜ合わせてオリジナルの色の口紅を作るビスポークサービスも150USドル(約17,000円)で提供している。

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「食べられる」口紅を求める、ミレニアル世代女性の心理

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この記事の著者

橋本 沙織(ハシモト サオリ)

大阪大学外国語学部卒。半導体メーカー勤務を経て、2014年よりニューヨーク在住。フリーライターとしてマーケティング、ITや子育てに関連する情報をネットで紹介する傍ら、フードスタイリストとしても活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/13 14:29 https://markezine.jp/article/detail/26930

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