SNSの人の動きをよくつかんだ1冊
まずご紹介するのは、『ウェブはグループで進化する』です。著者は、Google+やFacebookの研究開発に携わった経歴をもつポール・アダムス氏。同氏はSNSなどの普及を通じて人の社会行動にどのような変化が起きるかについて研究し、同書内で解説しています。
5年前に刊行されたとは思えないくらい、昨今のSNSと人の関係性などがわかりやすく解説されていて、SNSを活用した施策を展開するマーケターの方はぜひ読んでおくべき1冊だと思います。
たとえば、最近のインフルエンサーマーケティングでは、フォロワーが圧倒的に多いインフルエンサーだけでなく、マイクロインフルエンサーと呼ばれるような消費者に近い人を活用した施策も増えつつあります。同書内でも、つながりの多い人は影響力も大きいとは限らないとすでに解説。その他にもSNSの浸透した社会で求められるマーケティングの姿勢が理解できる同書、必見です。
LINE ビジネスコネクトで何ができるか、1冊で理解
続いて紹介するのは、『いちばんやさしいLINE ビジネスコネクトの教本 人気講師が教える双方向マーケティング実践』です。同書ではLINEの企業向けAPIである「LINE ビジネスコネクト」を活用し、LINE上でOne to Oneマーケティングを実現するためのノウハウが解説されています。
LINE ビジネスコネクトに関しては、MarkeZineでも数多く取り上げており、かなり注目度が高いトピックです。同書では、LINE ビジネスコネクトの戦略策定、コミュニケーション戦略の設計、友だち獲得とID連携の推進など活用につながるトピックが広く網羅されています(2017年8月時点、Amazonで検索した限りLINE ビジネスコネクトに関する書籍はこれだけでした)。
LINE ビジネスコネクトにかかる費用や先行して導入・活用を進めている多くの企業事例なども掲載されており、具体的に「LINE ビジネスコネクトがどう活用できるのか」がイメージできる1冊となっています。LINEをマーケティング活動に取り入れたいという方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。