コンテンツ発想の広告を作る21のパターン
私はWebのスポンサードコンテンツを制作する際、次の3×7のパターンから条件に合った組み合わせで作り上げていっています。
Bの「表現方法」とCの「制作方法」というのは比較的わかりやすい、Webのみならず様々なコンテンツを作る場合にも用いられるものです。コンテンツマーケティングで新しい概念はAの「構造」です。コンテンツと広告と掛け合わせて、どのような構造にするか考えるものです。
古典的なコンテンツと広告の組み合わせ
新しいといっても、一社提供のテレビ番組のように、コンテンツと広告の組み合わせ自体は数多く行われてきました。古くは、1967年に放送された「仮面の忍者 赤影」も一社提供のドラマでした。では、どこがスポンサーだったのでしょうか?
ヒントは「忍者なのに赤い」ということです。忍者は普通、目立たないように全身黒ずくめです。なのに、赤影は赤い仮面と赤いマフラーという、とても目立つ格好をしています。私は、「赤影は隠れたいのか? 目立ちたいのか?」と疑問に感じ、番組について調べてみました。そして、赤影のコスチュームには、スポンサードコンテンツならではの理由があることを知りました。
当時、ほとんどの家庭では白黒テレビが普通で、そこに流れる番組も主にモノクロで作られていました。そのため、カラーテレビを売りたい家電メーカーは、カラー放送の番組が欲しかったのです。スポンサーは三洋電機でした。
電通が三洋電機に提案し、カラーを強調した番組「仮面の忍者 赤影」の放送が実現しました。赤影をカラーで楽しむにはカラーテレビを買うしかない、というわけです。
このようにコンテンツと広告の組み合わせ自体は昔からあるのですが、今の時代にあった構造はなんなのか? ということを問い続けるのがコンテンツマーケティングの醍醐味です。