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コンテンツマーケティングの新常識

「それさぁ早く言ってよ~」これは知っておきたかった、効果的に特長を訴求できる構造と物語のパターン


「魔法使いの弟子」を使った例

 「物語のパターン」を見つけたら、次にそのパターンにあった「商品特性」を特定して整理していきます。たとえば物語のパターンで有名な「魔法使いの弟子」があります。これは魔法を習った弟子が、その魔法を使いすぎてコントロールできなくなる話で、「ドラえもん」などは典型的なこのパターンを毎回繰り返しています。ドラえもん(魔法使い)に道具をもらったのび太(弟子)は、その道具を使っているうちに失敗してしまいます。

 このパターンは、常に道具が物語に登場する展開となるため、商品を道具に見立てることが可能なら利用しやすいパターンです。『キャッチコピーってどう作ればいいの? WEBライターがコピーライターに聞いてみた』という記事では、このパターンを使っています。

 こちらの記事では、コピーライター(魔法使い)に習うWebライター(弟子)という構図です。

 このコンテンツで訴求したい「LINEモバイルのキャンペーン」が常に前面に立っている構成になっているのは、「魔法使いの弟子」のパターンを使っているからです。この物語のパターンに合うのは、繰り返し出演することで「認知率を上げたいアイテム」または「説明を長くしないとわかりづらい商品」です

 今回は2つのパターンを紹介しました。物語のパターンを見つけ、商品特性と組み合わせていくためには、普段から次のように作り手の意識で作品を見ていくといいでしょう。

 1.物語を見る(小説、映画、ドラマなんでも)
 2.物語のパターンを抽出する
 3.商品の特性にあったパターンがどれか考える

ストーリー作りからキャラ作りへ

 今後は、ストーリーだけでなくキャラクター作りが意味をもってきます。単発のコンテンツならキャラクターを立てる時間もないですし、ストーリー性の勝負になります。しかし、続編が続くシリーズものになるほど、キャラクターが重要になっていきます

 たとえばテレビCMでもソフトバンクの「白戸家」やサントリーBOSSコーヒーの「宇宙人ジョーンズ」など、シリーズものであるほどキャラクターを立てた展開をしています。Webコンテンツの場合は単発モノが多いので物語が重要ですが、今後はシリーズ展開が増えるでしょう。そうなった時のために、キャラクター作りも学んでいく必要があります。

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この記事の著者

谷口 マサト(タニグチ マサト)

滋賀出身。マンガ原作者、LINE社コンテンツマーケティングチーム、チーフプロデューサー。ネットでオリジナルコンテンツを作ることをテーマに、LINE社で企業とコラボしたコンテンツを日々制作している。個人でもコンテンツ制作を行っており、月間300万PVの個人サイト「chakuwiki/借力」はベストブログ・オブ・イヤー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/20 14:18 https://markezine.jp/article/detail/27131

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