ABEJA(アベジャ)は、10月26日に日経リサーチと業務提携を行った。両社は共同開発体制を構築し、マーケティングをはじめ顧客との接点に関する調査事業の領域において、AIを活用した新たなソリューションサービスの創出に取り組む。
日経リサーチは、顧客接点を対象とした調査のほか、消費者による店舗評価リポートや首都圏・関西の商圏分析など、マーケティング戦略に役立つ調査実績を重ね、ノウハウを培ってきた。一方ABEJAは、AIの中でもディープランニング技術に強みを持ち、データの取得・蓄積・学習・解析・出力・フィードバックを行うPaaS基盤「ABEJA Platform」の研究開発を行っている。
両社は、これらの知見を活かし、迅速な経営判断を可能にするサービスの提供を目指す。具体的には、カメラによる画像認識データやマイク収録音声のテキストデータ化など、従来の調査とは異なるアプローチで自動取得したビッグデータを、ABEJAのAIを応用して分析・可視化を行う。
新サービスの開発では、ABEJAの小売り・流通向けサービス「ABEJA Platform for Retail」を通じて、日経リサーチが蓄積した調査データをABEJAのクライアントに提供。金融や小売り、流通業界など、顧客接点の現場で収集した各種ビッグデータを基に、連携してディープランニングのモデルを構築する。またダッシュボードなどによる「見える化」など、クラウド経由で業務ソフトを利用する新たなSaaS型サービスの開発を進めていく。
なお、ABEJAがシンガポールに設立した現地法人と、今秋日経リサーチが開設するタイの現地法人を連携し、アジア地域での営業活動も拡大していく予定だ。
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