Sitecoreは、製品群を統合する新ブランド「Sitecore Experience Cloud」を発表した。これまでも提供してきているコンテンツ管理、デジタルマーケティング、ECツールに加え、より継続的かつ最適化されたデジタル体験を演出するための機能や、顧客データの収集に対する新たな取り組み、機械学習を使用することでリアルタイムのカスタマーインサイトを導入企業向けに提供できるようになる。
また、この発表の一環として、主力製品である「Sitecore Experience Platform」とWebコンテンツ管理システム「Sitecore Experience Manager」の最新版としてバージョン9も公開。マーケター向けにWebフォームが新た設計され、拡張可能なeメールマーケティング機能、豊富な自動化オプション機能も搭載されている。
IoTデバイスやウェアラブルデバイスなどでデジタル体験を演出したい開発者向けのヘッドレス機能やCRMシステムであるSalesforceおよびMicrosoft Dynamics 365それぞれと連携できる機能、高度なセキュリティおよび管理機能が追加される。
さらに、このバージョン9の発表に伴い、Sitecoreは、「Sitecore xConnect」もリリース。これは豊富なAPIやサービスを取り揃えたフレームワークで、Sitecoreを使用するユーザーは、Sitecoreで収集した自社にとっての顧客の行動履歴などのデータと、サードパーティのシステムやチャネルからの顧客に関するデータを統合できる。
高度なアルゴリズムを搭載した革新的な機械学習エンジン「Sitecore Cortex」も発表し、今後、導入企業は自社で保有するデータやサードパーティのデータを組み合わせた膨大な顧客に関するデータの中から、リアルタイムの洞察を得ることができ、デジタル体験の演出に活用できるようになる。
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