特定商材のEC利用が多いミックスチャネル消費とは?
次に、商材を限定してECを利用している「ミックスチャネル消費」のクラスタを紹介します。ここに分類されるのは「バリューファーストクラスタ」「ネオコンサバクラスタ」「おこもりクラスタ」の3つです。

「バリューファーストクラスタ」は全クラスタ中ママ比率が最も高く、食品・飲料を中心にスーパーの利用率が高い傾向にあります。そして、SNSの利用状況ではTwitterの利用率が全クラスタで最も低いというのが特徴です。
続いて、「ネオコンサバクラスタ」はビューティーを中心に百貨店利用が最も多いクラスタで、Instagramの利用率が高い傾向が出ています。また、「恋愛・結婚」への関心度が全クラスタで最も高いなど、コンサバティブな価値観が見受けられます。
一方で「おこもりクラスタ」は、Twitterのヘビーユーザーが最も多いクラスタとなっています。
最も出現率の高い「ライフジェニッククラスタ」、その特徴は
最後にEC利用率が低く店頭購入が中心の「シングルチャネル消費」は、「ライフジェニッククラスタ」「リビングラバークラスタ」「オフモードクラスタ」の3つに分類されます。

「ライフジェニッククラスタ」は全クラスタ中で最も出現率の高いクラスタで、トレンド意識や情報発信意欲が高く、好奇心旺盛で友達も多くプライベートを重視する傾向にあるいわゆる「リア充」タイプです。他のクラスタと比べInstagramの投稿頻度が高いという特徴があり、消費行動ではどんな商材においても十分に比較検討を行っています。
「リビングラバークラスタ」はインターネットの利用率が比較的低いものの、全般的に平準的な傾向があります。「オフモードクラスタ」は何事にもこだわりがなく、物事への興味関心度合いが著しく低いため、マーケティング施策が最も難しいクラスタといえそうです。
このように、同じようなチャネルを使う女性でもクラスタによって購入場所や比較検討度合い、SNSの利用状況や価値観は大きく異なります。マーケティング戦略にのっとりターゲットを適切に選定した上で、その消費行動や情報収集ツール、インサイト分析を行い、施策やコミュニケーションのプランニングを行うことがマイクロマーケティングに欠かせないプロセスといえます。