ニールセン デジタルは、2017年の上半期におけるPCとスマートフォンの利用実態をまとめたレポート「Digital Trends 2017上半期」を公開した。なお同レポートは、PC版ネット視聴率情報Nielsen NetViewとスマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetViewのデータをもとに作成されたものだ。
ネット利用者の増加率は鈍化傾向に
2017年第2四半期(4~6月)におけるスマートフォンからのネット利用者は6,193万人となり、2011年のPCからのネット利用者数のピーク時に並んだ。スマートフォン経由のネット利用者の増加率を見ると、3年前の2014年から年々鈍化しているものの、昨年同時期と比較すると11%増加という結果になった。
50代以下は、スマホからのネット利用が最多
また、年代別にデバイスの利用状況を見ると、50代以下ではスマートフォンからのネット利用者が最も多い結果に。60代以上では、PCからのネット利用者割合が24%と最多である一方、スマートフォンからのネット利用者も約20%となった。また60代は、従来型携帯電話(ガラケー)のユーザーも依然として20%存在することがわかった。
大規模スマホサービスの数には増減なし!
次に、月間のサービス利用者がそれぞれ500万人、1,000万人を超えるサービスの数をみると、スマートフォンサービス、アプリともに2016年12月の半年前と比較をして増減がほぼ見られなかった。
若年層の中でもライフステージによってSNS利用状況は異なる
最後に若年層をライフステージ別に分類し、学生および29歳以下の社会人(フルタイム勤務者)の男女別のSNSアプリの利用状況を調査。その結果、女子学生はTwitter利用率が82%、Instagram利用率が53%と、それぞれのSNSの利用率が他のセグメントに比べて最も高かった。また、3大SNSをすべて利用している男子学生は9%に対し、29歳以下男性社会人では22%と2倍以上高く、若年層の中でもライフステージによってSNSの利用状況が異なることがわかった。
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