Googleが用いているWebサイト重要度の判定技術「ページランク」は0~10の値で表現され、値が大きいほどGoogleの評価が高いことを意味する。Googleが1月12日にページランクの更新を行ったことから、同社はURLを100件まで一括チェックできる「ページランク一括チェックツール」を用いて今回の調査を行っている。
大学のWebサイトは、情報が充実していること、多くのWebサイトからリンクを受けていること、頻繁に利用されていることから平均的にページランクが高い傾向にあるという。しかし、今回は「ページランク5」以下の大学が全体の約75%。この数字は、都道府県サイトのページランク平均である「5.7」を下回っており、サイト数では圧倒的に多い都道府県サイトとの単純比較はできないが、予想以上に低い結果だと同レポートは指摘している。
今回、最も高い評価を得たのは「ページランク9」の慶応義塾大学。慶應義塾大学は、W3Cの共同ホスト機関であることからW3Cのトップページ(ページランク10)をはじめ、W3Cに関係する高ページランクのページからリンクされていることが高い評価につながっていると見られる。ちなみに、慶應義塾大学は、かつて日本唯一のページランク10のサイトだったが、今回の評価ではひとつポイントを落としているという。
慶應大学に続いて評価が高かったのは「ページランク8」の東京大学、「ページランク7」の大学は次の16校。北海道大学、東北大学、筑波大学、東京工業大学、早稲田大学、日本大学、上智大学、東京理科大学、総合研究大学院大学、名古屋大学、奈良先端科学技術大学院大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、広島大学、九州大学。
逆に最もページランクが低かったのは京都医療科学大学の「ページランク2」。同校は2007年に短大から4年制大学に変更、index.htmlからindex.phpにリダイレクトさせていることなどの影響と見られている。
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