※本記事は、2018年3月25日刊行の定期誌『MarkeZine』27号に掲載したものです。
存在感が高まるSNS
まず、よく目にするメディアが何か、そして目にしたメディアがきっかけとなって、Webサイト※1に新規でアクセスをすることがあるか確認しました。
よく目にしているメディアは、「テレビ番組」が84%、「テレビCM」が69%と他よりも圧倒的に高い結果となりました。続いて3位には「雑誌・新聞記事」、「SNSの投稿」の2つが同率で並びました。これら以外の結果を見ても、消費者にはDMやチラシ、店内POPのような従来型メディアよりも、Web系メディアのほうが見られている可能性の高さが示唆される結果となっています。
しかし、単純な接触だけではなく、接触から新規Webサイトへの誘導(クロスメディア)に成功しているメディアとしてデータを確認すると、見え方が大きく変わります。「SNSの投稿」がきっかけとなりWebサイトへ新規で訪問することがあるのは7割以上※2、同様に「SNS上の広告」「リスティング広告」も65%以上※2と、高い歩留まりとなっています。
なお、Web系メディアの中だけで比較すると、「動画配信サービス上の広告」の歩留まりは54%と相対的に低いことが明らかになりました。また、従来型メディアに限定してみると、「雑誌・新聞記事」と「テレビ番組」の歩留まりは55%と相対的に高く、リーチの多さや幅広さから、多くの消費者をWebに送り込むことに成功していると考えられます。
なお、テレビ、新聞、SNS、動画配信サービスのいずれも、純広告よりも番組や記事などコンテンツそのもの(もしくは連動しているもの)のほうが、接触率、Webへの新規送客力ともに高いことがわかります(図表1)。
▼調査レポート
『Webサイトへのアクセス方法は?クロスメディアやWebサイトへの送客に関する調査』(HoNote)