4ステップの能力開発
フルスタック・マーケターを目指すべく、キャリアのフェーズごとに青山氏どのように能力開発を行ってきたかをまとめると次の4つになる。
転職により「SEM担当」から「ビジネスを作る側の立場」へ。社内異動においては、既存のプロダクトから新規事業でマーケターとしてのトレーニングを積んだ。トレーニングのベースとなる基礎知識をインプットするために、外部講座を活用して経営戦略やマーケティング、クリエイティブディレクションを学んだ。そして、社内ジョブチェンジにより未知の領域への挑戦を行っている最中だ。
必要なスキルを言語化し見直していく
これからの経験を踏まえ、青山氏が重要だと感じていることは「自分自身に必要なスキルを言語化すること、そして見直していくこと」だという。
自身のミッション、あるいは将来なりたい姿から逆算して必要なスキル、経験を、どこまで言語化して意識的に取りに行くか。それは異動で手を挙げるということでも良いし、社内にその機会がないのであれば社外に学習の場を求めるといったといったことも有効だ。
機能やサービスが即座にコモディティ化する時代においては、クリエイティブをどこまでマーケタードリブンで開発していくかも重要だろう。その部分においても、「言語化」というトレーニングが求められるのではないだろうか。
自らの能力開発に励んできた青山氏だが、大きな反省もあった。それは、インプットに比べてアウトプットが不足していたということだ。アウトプットによるフィードバックにより、さらにインプットの質を高め、幅も広げていける。
セッションの最後に青山氏は、「マーケティング領域ではツールやソリューションなどHOWに関することが多く語られています。しかし、『顧客の課題にいかに対応していくか』が求められる昨今において、すべてのベースとなるスキル・能力開発に関する議論をもっと活発にしていきたい」との思いを語った。