アスクルは2018年4月18日、「LOHACO ECマーケティングラボ」(以下、ラボ)の第5期活動開始にともなうキックオフミーティングを開催した。本活動は、2014年2月にアスクル本社内に研究拠点を設置し、ビッグデータを活用したEC時代における新たなマーケティング手法の研究とスピーディーな実践を追求する取り組みとしてスタートしたもの。これまで、第1期12社、第2期55社、第3期102社、第4期127社と日本を代表するメーカーを中心とした企業(以下、ラボ参加企業)の参加を得て取り組んできた。第5期を迎える今年は、全129社のラボ参加企業(サプライヤー企業:124社、フレンドシップパートナー:5社)、約400名の研究員とともにこれまでの取り組みをさらに推進していく。
ラボの活動
ラボの本活動は、「データは社会に還元され、活用されるべきもの」という思想のもと、LOHACOにおけるビッグデータをラボ参加企業に開放(※)し、これを分析することで顧客の購買行動やライフスタイルを研究し、得られた仮説をLOHACOで検証することで効果の高いECマーケティングを実現するというもの。また、分科会やゼミを通してマーケティング活動の情報や事例を共有化し、ラボ参加企業同士による学びと成長のオープンプラットフォームが形成されている。
※ 開放するデータには個人情報および個人を特定・再識別化できる情報は含まれず、サーバーは物理的に別に管理している。
第5期は「ECマーケティングプロセスの確立」
第4期までのラボ活動はビッグデータを活用した「販促」施策が中心だったが、第5期は、「ECマーケティングプロセスの確立」に取り組む。新商品の開発、シェア拡大、廃棄ロスゼロ化など、商品ライフサイクルの最適化をさらに磨き込むほか、メーカーファンサイト等との連携を強化し、顧客へのライフスタイル提案にも活動領域を広げていく。 また、これまで以上にラボ参加企業の成長に重点におき、各企業・各商品カテゴリーの現状分析と注力すべき施策を可視化してラボ参加企業に共有するなど、成長を促進するための新たな支援を行っていく。
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