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超実践!サイト改善のPDCA

パソナ事例から学ぶ、Webサイト改善における正しいKPI設定

社内理解を得るために

――社内理解を得るのが難しいという悩みは、KPI設定と同じくらい、Webサイト改善に取り組む担当者の「あるある」ですよね。他に、同じような悩みを抱える方へのメッセージはありますか?

石井:失敗にも意味があるというのは結果的に成功したから言えることで、当たり前ですが失敗は避けたいものだと思います。最初にハードルになるのはこういう失敗への不安だと思うので、たとえば、失敗してもしょうがないと思えるくらいの少ない予算からスタートしたり、成果が出なかったときの撤退ラインを決めたりしておくのがいいかもしれません。大切なのは、こういった決めごとにも社内の共通認識を作ること。内容が何であれ、伝えたいことを数値化し、その数値を基準に納得してくれる人を増やしていくという進め方が良いと思います。他には、担当者個人の“庭”、つまり担当者レベルで権限をもっているページから着手して成功実績を作り、その結果をもとに範囲を拡大するのも手ですね。

荒竹:そうですね。社内理解を得るための方法は「想定効果をきちんと伝える」「リスクへの不安を払拭する」という二つに分けられると思います。サイト改善は広告のように即効性のある取り組みではありませんが、逆に一回CVRが上がるとその効果が持続するという特徴があるので、やった場合とやらなかった場合の一年後のインパクトを試算してみるのはいいかもしれません。そのようにして「効果が出るなら当然やったほうがいい」という認識を共有できていれば、石井さんがおっしゃったように撤退ラインを明確にしておいたり、A/Bテストが可能なツールを利用して、テストユーザーのサンプリング機能で影響範囲を調整したりといった具体策で、リスクに対する不安は十分に払拭できると思います。

――王道ですが、起点となる人がいて、その人が一歩踏み出す勇気をもつことが大事なんですね。そんな人が増えると、企業のWebサイト改善はどんどん上手くいくのかもしれません。

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/12 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28452

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