SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

読者と一緒に企画を作る!MarkeZineで共創編集会議をやってみた

識者は「MarkeZine」についてこう思っている

共創編集会議という初めてのアプローチについて、マーケターのみなさんからは好意的な評価をいただきました。せっかくなので、編集部がかねてより聞いてみたかった質問も投げてみました。それはズバリ……

市川:読者の視点からは、MarkeZineはどういうメディアに見えていますか?

スマートニュース株式会社 ブランド広告責任者 菅原健一氏

菅原:先ほどもいったように、今はいろいろな施策があるので、メディアの記事も施策のデパートのようになっている印象があります。もう少し概念的な話があるといいな、ということで、年初に「あなたは気づいているか?2018年マーケターが捉えなければならない5つの潮流」 という記事を書かせていただきました。

 ただ、福田さんからもお話があったように、いろいろなものが並んでいて、何を選べばいいか悩む人も多いと思います。するとやはり、施策を選ぶ前段階として「そもそもあなたはどういう情報を求めているのか、何が必要なのか」を整理することも有効ではないでしょうか。

福田:自分が何を求めているのかわからなくなっていますからね(笑)。とりあえず、これをやれば間違いないというランキングのようなコンテンツがあると便利かもしれません(一同爆笑)。

坂田:何を(what)、なぜ(why)、どうやって(how)というテーマは、それこそ因数分解して記事にすることはとても難しいと思います。どうしても属人的な部分が入るため、そこをどう解決したかというテーマは、記事よりも対話から生まれやすいのではないでしょうか。これからMarkeZineもコミュニティのような役割が求められるかもしれませんね。

菅原:whyやhowに関しては、確かにコミュニティの役割になるでしょうね。特にwhyについては、企業ごとに要件が異なるので、そういうものを羅列するのはコミュニティが向いています。そこからhowに落とし込む分科会が必要になる。

 雑誌というメディアは、そうした具体論ではなく、文字で読んでストックできるので、より抽象度が高い記事を出すといいと思います。抽象的な概念を本や雑誌で理解し、その上で何をやるのか決める。抽象度の高い記事が多いといいですね。全体を俯瞰できる地図や索引に相当するコンテンツも必要です。

島袋:あとはレベル感を統一することですね。先日、あるセミナーイベントに行ったら、「1年〜2年目の新人マーケター向け」「中堅向け」など、自分の立ち位置とレベルを合わせてプログラムをくんであり、とても役立ちました。

福田:社内で「マーケティングについて知りたいけど、どのメディアを読めばいいかわからない」と相談を受けることが多いんです。MarkeZineと、あといくつかの媒体を紹介するのですが、本当に初心者だと、読み方がわからないというケースもあるんです。「どういう順番で、何から勉強すればいいのかわからない」と。こういう読者向けに、菅原さんがいうような整理された地図があるとありがたいです。

募集した企画から選んだテーマは「口コミ」

識者の方々から、MarkeZineに対する指摘や評価をいただいたところで、いよいよ本題の編集会議です。1ヵ月弱という期間で、Blabo!に集まった次号テーマ候補はなんと47案。この中から、編集部が選んだテーマが「口コミ」です。なぜ口コミなのか。このテーマを選んだ背景には、「かつてと比べ、今口コミの力が揺らいでいるのではないか」という問題意識がありました。

アイデアを採用させていただいたmonaさんのコメント

「この度は、企画会議賞をいただきありがとうございます。自分のアイデアを選んでいただけるとは思ってもみなかったので、受賞の一報をいただいた時は大変うれしかったです。

 今回賞をいただいた「口コミマーケティング」のアイデアは、休日の出かけ先をSNSを利用して調べていたことがきっかけで思い浮かびました。インスタグラムでハッシュタグの多い場所の写真やコメントを読み、出かける場所を考えていたとき、SNSの台頭によって口コミの影響力が益々強くなってきていると思いました。そして近年の情報社会の中で企業が口コミの影響力をどのようにマーケティングし、利用しているのかを知りたいと思ったのでこのアイデアを提案させていただきました。

(Blabo!ユーザーのmonaさん/杉山奈々美さん)

monaさん(杉山奈々美さん)をはじめ、アイデアを投稿していただいた47名のみなさま、ありがとうございました!みなさまとのコメントのやり取り、一つひとつがとても楽しく印象的なものばかりでした。

安成:口コミする機会は、InstagramやTwitterなどが登場したこともあり、増えていると思います。その一方で、ここ数年はステマ問題が取り沙汰されるように、口コミの信頼性が低くなってきている状況があります。なぜこうした状況が起こったのか、そしてそんな口コミを企業はどう活用していくのか。企業がコントロールできない口コミというものに、どう向き合えばいいのか。そうしたことを、定期誌の特集で掘り下げたいと考えています。

キリン株式会社 デジタルマーケティング部 島袋孝一氏

島袋:今は購買行動プロセスの中で、口コミは欠かせない存在になっていますよね。「私は何か買う時、口コミは気にしないよ」と表向きには言いつつも、無意識のうちにネットショッピングで星の数やレビューを見てしまう。商品の比較サイトや飲食店を選ぶ時、口コミを見ない人のほうが少ないかもしれません。

菅原:業種別に入り方は違っても、必ず口コミというチャネルは通りますよね。レビューだったり星の数だったり、形式は問わないけれど、そういうものをチェックしてから決めるというパターンが、消費者行動に入ってきています。

坂田:消費者は、購買ファネルのどこで口コミを見るのかを明らかにするとおもしろいかもしれませんね。

次のページ
企業は口コミをどう活用しているのか

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/06/12 14:22 https://markezine.jp/article/detail/28498

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング