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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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音声コンテンツに求められるもの

 日本でのスマートスピーカー保有率はまだ2%程度(2018年4月時点、マクロミル調べ)で、現状は決して多いわけではありません。しかし2015年から販売されているアメリカでは、その利用率は16%に及ぶとも言われています。そのような状況を踏まえると、自ずと日本での今後の普及拡大に期待が高まります。しかし、話題なのはスマートスピーカーだけではありません。スマートスピーカーの登場にともない、今再び音声コンテンツに注目が集まっています。“サブスクリプション方式”の音楽コンテンツや、“音声のブログ”と言われる新興の音声メディアなど、新しいサービスが様々な企業から発表されています。さて、実際のところ、これらの音声コンテンツは、誰がどのようなシーンで利用しているのでしょうか。音声コンテンツの利用実態を探るため、全国15~69歳の男女2,000人を対象に、音声コンテンツに関するアンケートを実施しました。

※本記事は、2018年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』30号に掲載したものです。

CDは今なお人気

 まずは、音楽・音声コンテンツ※1の利用状況を見ていきましょう。現在、一番利用されている音楽・音声コンテンツは、「音楽(CD、レコード等)」48%で、「音楽(ダウンロード)」は27%に留まり、いまだCD、レコード派が多い様子です。また、近年話題の「定額制音楽配信サービス」や「ネットラジオ」は、それぞれ全体の1割前後の利用率となっています。広く普及しているとは言いにくい数字ですが、こちらについても徐々に利用者が拡大してきていると受け取ることができます(図表1)。

図表1 各音楽・音声コンテンツの利用状況ベース:全体(n=2,000)
図表1 各音楽・音声コンテンツの利用状況ベース:全体(n=2,000)

 利用時間の長さで見ても同様の傾向が出ています。若い世代はもう、CDやレコード等はあまり聞かないのでは、と考える方もいるかもしれませんが、10代でも最も利用時間が長い音声コンテンツとして「音楽(CD、レコード等)」を挙げている方が31%と、他コンテンツに比べ多くなっています。加えて、同じく10代は、「音楽(ダウンロード)」や「定額制音楽配信サービス」を最も利用しているという方の割合が、他の年代に比べて高くなっています。以前から言われていることでもありますが、日本の音楽消費はティーンエイジャーがその下支えをしていると言えるでしょう(図表2)。

図表2 最も利用時間が長い音楽・音声コンテンツ(年代別)ベース:全体(n=2,000)
図表2 最も利用時間が長い音楽・音声コンテンツ(年代別)ベース:全体(n=2,000)

※1 音楽・音声コンテンツは、以下の選択肢にて聴取音楽(CD、レコード等)、音楽(iTunes等でダウンロードしたもの)、定額制音楽配信サービス(Apple Music、Amazon Music、LINEMUSIC、AWA等)、従来型ラジオ(電波放送)、radiko(電波放送している番組のインターネット配信)、ネットラジオ(インターネット配信に特化したもの)、オーディオブック(書籍の音声読み上げ)、ポッドキャスト

▼調査レポート
『CD、ダウンロード音楽、定額制音楽配信、ネットラジオ…、音楽・音声コンテンツの利用状況を調査』(HoNote)
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この記事の著者

マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/24 10:30 https://markezine.jp/article/detail/28632

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