※本記事は、2018年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』30号に掲載したものです。
CDは今なお人気
まずは、音楽・音声コンテンツ※1の利用状況を見ていきましょう。現在、一番利用されている音楽・音声コンテンツは、「音楽(CD、レコード等)」48%で、「音楽(ダウンロード)」は27%に留まり、いまだCD、レコード派が多い様子です。また、近年話題の「定額制音楽配信サービス」や「ネットラジオ」は、それぞれ全体の1割前後の利用率となっています。広く普及しているとは言いにくい数字ですが、こちらについても徐々に利用者が拡大してきていると受け取ることができます(図表1)。
利用時間の長さで見ても同様の傾向が出ています。若い世代はもう、CDやレコード等はあまり聞かないのでは、と考える方もいるかもしれませんが、10代でも最も利用時間が長い音声コンテンツとして「音楽(CD、レコード等)」を挙げている方が31%と、他コンテンツに比べ多くなっています。加えて、同じく10代は、「音楽(ダウンロード)」や「定額制音楽配信サービス」を最も利用しているという方の割合が、他の年代に比べて高くなっています。以前から言われていることでもありますが、日本の音楽消費はティーンエイジャーがその下支えをしていると言えるでしょう(図表2)。
※1 音楽・音声コンテンツは、以下の選択肢にて聴取音楽(CD、レコード等)、音楽(iTunes等でダウンロードしたもの)、定額制音楽配信サービス(Apple Music、Amazon Music、LINEMUSIC、AWA等)、従来型ラジオ(電波放送)、radiko(電波放送している番組のインターネット配信)、ネットラジオ(インターネット配信に特化したもの)、オーディオブック(書籍の音声読み上げ)、ポッドキャスト
▼調査レポート
『CD、ダウンロード音楽、定額制音楽配信、ネットラジオ…、音楽・音声コンテンツの利用状況を調査』(HoNote)