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「ヘルシー」なファストフード

 欧米で台頭する「ヘルシー」なファストフード。その最新動向を追いながら、欧米社会の健康に関する危機的状況と消費者意識の変化を読み解く。

※本記事は、2018年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』32号に掲載したものです。

 「ファストフード」と聞くと、塩分が多く脂っこいメニューや砂糖たっぷりのソフトドリンクを思い浮かべるかもしれない。一般的に不健康なイメージがつきまとうファストフードだが、今欧米では「ヘルシー」なファストフード、いわば健康ファストフードが台頭しており、そのイメージが変わりつつある。

 健康ファストフードが台頭する理由はいくつか考えられるが、主な理由は肥満・糖尿病の爆発的な増加によって危機感が高まっていること、それにともない健康意識と健康食需要が高まっていることが挙げられる。また、大手メディアが食育を促進する啓蒙コンテンツをしっかり配信していることも影響しているようだ。

 健康ファストフードは一過性のトレンドではなく、社会を根底から変えるムーブメントと捉える専門家もおり、グローバル展開を目指す日本企業にとっても無視できないものとなっている。

 今回は健康ファストフードの最新動向を追いつつ、欧米社会の健康に関する危機的状況と消費者意識の変化を紹介しよう。

大手バーガーチェーン元幹部らの挑戦、健康ファストフードとは?

 これまでファストフードといえば、ハンバーガーやフライドチキンなどがその代名詞となってきた。しかし最近になり野菜やフルーツをふんだんに使ったサラダやサンドイッチ、スムージーなどが人気を集めている。

 最近話題を呼んでいる主要な健康ファストフードを紹介したい。

 ロンドン発の「Leon Restaurants」は2004年に創業した健康ファストフードだ。ラップやサラダなどを中心としたメニューを提供。グルテンフリー、小麦抜き、乳製品抜き、などの健康を意識した好みでメニューを選ぶことができる。

Leon Restaurantsのメニュー(Leon RestaurantsのWebサイトより)https://leon.co/menu/all-day/
Leon Restaurantsのメニュー(Leon RestaurantsのWebサイトより)

 ロンドンの鉄道駅構内などに店舗を構え、英国では47店舗まで拡大している。2016年6月には英国外で初となる店舗をオランダ・アムステルダムにオープン。2017年には3,100万ドル(約34億円)を調達し、米国への進出計画を明らかにしている。

 興味深いのは、2012年にバーガーキングの元CEOブラッド・ブラム氏を引き入れ、米国進出への布石を打っていたことだ。既存のファストフードチェーンと同じ規模に拡大するという野心的な目標の現れと見てとれる。

 サラダやサンドイッチに加え、スープや肉料理も提供するLYFE Kitchenにも注目が集まっている。

LYFE Kitchenで提供されるヘルシーなメニュー(LYFE KitchenのWebサイトより)http://www.lyfekitchen.com/
LYFE Kitchenで提供されるヘルシーなメニュー(LYFE KitchenのWebサイトより)

 2011年にシリコンバレーで創業された同社だが、共同創業者の1人はマクドナルドのグローバルプレジデントとCOOを務めた経験をもつ、マイク・ロバーツ氏だ。もう1人の共同創業者であるマイク・ドナヒュー氏もマクドナルドの役員だった。

 健康意識の高い層をターゲットにしており、すべてのメニューは600キロカロリー以下、また塩分は1グラム以下という。さらには、電子レンジを使わない、グルタミン酸ナトリウムなど人工的な素材を使わないなど、健康に配慮した基準が設けられている。現在米国6州に20店舗を構えている。

 このほかにも、サラダ専用ドライブスルーSaladand Goやベジタリアン専門ファストフードVeggieGrill、地元農家との提携で運営されるDig Innなど、健康意識の高い消費者をターゲットにしたファストフードが増えているのだ。

 フォーチュン誌が2016年に主催した「MPW次世代会議」では、ペプシコやキャンベルなど米食品大手の役員を集め、食のトレンドについて議論されたが、消費者の健康意識が高まり、食の安全性を求めるようになったことは一過性のトレンドではなく「ムーブメント」であると議論の参加者全員が述べている。

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健康意識の高まり、その背景にある肥満率の急増

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この記事の著者

細谷 元(Livit)(ホソヤ ゲン)

シンガポールを拠点にフィンテックやドローンなど先端テクノロジーに関する情報を実践を通して発信。現地ネットワークを生かしアジア新興国のリアルを伝える。Livit Singapore CTO。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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