電通は8月29日、筑波大学との間に、ダイバーシティ&インクルージョンに向けた人材の育成とソリューション開発を目的とした連携協定を結んだ。
これまで同社は、2012年の「電通ダイバーシティ・ラボ」設立以降、ユニバーサルデザイン・フォントやLGBT調査などに注力してきた。今回、ダイバーシティ領域を統合的な概念として捉え直し、筑波大学との協定を締結した。
同協定では、ダイバーシティ&インクルージョンの学問としての確立と一層の浸透を目的に、これまで先進的な研究や取り組みを行ってきた同大学のアカデミックな視点と、同社が培ってきた知見やノウハウを統合。Chief Diversity Officer(CDO)人材の育成や、学位取得が可能な専門教育課程の設置を視野に取り組みを行っていく。
さらに中長期的には、企業のマネジメント層およびマネジメント候補者を対象とした修士号MDA(Master of Diversity Administration)の取得を可能とする教育プログラムの設置なども検討していく考えだ。
その他、商品・サービス開発やコミュニケーションの領域においても、研究の推進と実践によるノウハウの蓄積や、企業および行政の課題解決のためのソリューション開発を行っていく。
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