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『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

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MarkeZine Day 2018 Autumn

自身のキャリア、コントロールできてますか? マーケターのキャリアのあるべき姿を探る

 「MarkeZine Day 2018 Autumn」のセッション「集まれ、U-35! マーケターのキャリアを再考する」では、自らのキャリアを切り開いてきた3名のパネラーと、U-35の若手マーケターのモデレーターを集め、各人のキャリアパスやその背景、意思決定の裏側を探った。我々は常に無数の「選択」を迫られ、何が正解かもわからぬ中で意思決定をしなければならない。若手マーケターへ、今後のキャリア設計のヒントとなるセッションをお届けする。

必要なスキルは「ポジティブシンキング」

本セッションの登壇者

写真右から、
花王株式会社 コンシューマープロダクツ事業部門 キュレル事業部 廣澤 祐氏

 2015年に花王へ新卒で入社後、デジタルMK部にてデジタルマーケティングの推進を行い、現在はキュレルというスキンケアブランドを担当している。

KDDI株式会社 コミュニケーション本部 デジタルマーケティング部長 井上 慎也氏

 P&G Japanに入社後、外資製薬企業のイーライリリー、アドビ システムズを経て、2018年の3月にKDDIへ入社。KDDIでは、デジタルマーケティング全般と全社コミュニケーションの改革に取り組む。

ビーコンコミュニケーションズ株式会社 ストラテジックプランニング部
インテグレーテッドコミュニケーションズ スペシャリスト 越智 麻央子氏

 2010年に楽天へ入社後、日本コカ・コーラのマーケティング本部 IMC iMarketing にて、炭酸、ジュースカテゴリーなどのデジタルコミュニケーション開発やIMC進行を担当し、2018年7月、ビーコンコミュニケーションズに入社。

株式会社LIFULL Chief Data Officer 野口 真史氏

 不動産検索サイトの『LIFULL HOME'S』を運営する、LIFULLに新卒第一期で入社。現在はグループ全体のデータ戦略の推進を担っている。

廣澤:今回のセッションでは、長期的にはキャリアパスについて後悔しない選択をする、短期的には今の自分の状況を理解し納得する、そして今後どんなことをしていけばいいのかを見極めて行動するために必要なことを議論していきたいと思います。

 最初の質問ですが、パネラーの皆さんは現代、そしてこれからのビジネスマンに必要なスキルとはなんだと思いますか?

井上:各種ビジネススキルやマーケティングのフレームワークなどを理解するといったことも重要ですが、特に重要なのはポジティブシンキングだと思います。仕事をしていると社内調整やプランニングに苦労したり、なかなか結果が出なかったりするなど様々なところで壁にぶち当たります。その壁をどうやって崩していくのか、ポジティブに考えながらできるかどうかが、マーケターには特に求められるのではないでしょうか。

越智:私もうまくいかないことがあっても、また自分の人生は回復できると思って壁を乗り越えています。元々あまりマイナスに捉えず、自分にとってネガティブなことは聞かない、見ないようにしているので、ポジティブではあるかなと。

野口:一定までは自分の責任として背負わないと考えているので、なぜうまくいかないのかとついつい考えてしまいます。ただ、そこで「こうすればよかった」と自信が納得できる言い訳を用意することで、ポジティブに次の行動へと移れています。

Generalistにも求められるSpecialistの要素

廣澤:キャリアにおいて悩ましいのが、専門的なスキル・知識を持った「Specialist(スペシャリスト)」、幅広い領域の知識を持つ「Generalist(ゼネラリスト)」のどちらを目指すかということだと思います。パネラーの中で最もGeneralistなイメージがあるのが越智さんなのですが、GeneralistにもSpecialistのような要素は必要だと思います。

越智:必要ですね。私達のキャリアは今後最長60年から70年近くまで続いていくと思います。そう考えた時に、Generalistとして70年生きられるかというとそれは難しい。一方で、今確立されているSpecialistな仕事が70年残るかどうかも確かではありません。

廣澤:井上さんは幅広くデジタルの仕事をしていらっしゃいますが、たとえば自分でコードが書けるといった専門のスキルって必要だと思いますか。

井上:そこまでできなくても大丈夫だとは思います。ただ、デジタルで何ができるのかは理解しておくべきですね。デジタルやマーケティングには正解がありません。マーケティング自体はある程度フレームが存在していますが、デジタルは常に変化するので、自分の会社が抱える課題の本質を分解し、それに対しデジタルを使う目的が明確化できないと、スキルとは言えないのではないでしょうか。

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この記事の著者

大木 一真(オオキ カズマ)

モジカク株式会社 代表取締役。株式会社サイバーエージェントに新卒で入社し、Webメディア「新R25」の立ち上げにディレクター兼編集職として参画。Webマーケティングを手掛ける株式会社AViC(2022年7月に東証グロース市場へ上場)の創業期に参画し、執行役員を務める。2019年1月にBtoBサービスやSaa...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/11/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29623

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