博報堂DYメディアパートナーズは、自動車業種特化型マーケティング・ソリューション「カテゴリーワークス Mobility」の提供を開始した。なお提供にあたり、自動車専門ニュースメディア「レスポンス」を運営するイードと協業している。
自動車は商品単価が高く、購買関与度が非常に高い商品。そのため最近では、商品選択にあたり、ネット上で情報探索を行う生活者が増えており、企業サイトだけではなく自動車専門メディアにも注目が集まっている。また、商品選択の幅が増加するとともに、CASE(※1)やMaaS(※2)などが加わることで、市場は一層複雑化し、専門メディアの重要性が高まることが予想される。
(※1)自動車市場における商品構造からビジネスモデルまでの変革のこと
(※2)自動車を移動手段としてだけでなく、個人の利便性を高めるサービスと位置付ける概念
このような状況に対応し、自動車におけるマーケティングを次世代化するため、同社は、博報堂DYグループのマーケティングデータ基盤である「生活者DMP」と、自動車専門ニュースメディア「レスポンス」のオーディエンスデータを連携し、同ソリューションを開発した。
同ソリューションは3つの機能を持つ。1つ目は、市場把握からマーケティング戦略における機能。同ソリューションには、過去十数年分の記事の閲覧データが蓄積されており、これらを分析する事で、日本の自動車市場のトレンドや、競合他社の動向とその評価を把握できる。
2つ目は、コンテンツ制作・クリエイティブ開発の機能。同社のマーケティングスタッフ・クリエイティブスタッフと、専門メディアの編集チームが共同で、戦略に沿ったコンテンツやメディア制作、広告クリエイティブ開発を行う。
3つ目は、メディアプラニング・広告配信の機能。サイト来訪者の記事閲覧状況から、どのようなメーカー・車種に興味があるのかを把握することで、従来のターゲティングでは実現できない細かなセグメント設計を実現。それぞれの興味軸や検討度合いに応じたクリエイティブを対象者へターゲティング配信することで、顧客を育成し、店頭や企業サイトへ効率的に送客することが可能になる。
同社は「レスポンス」との協業を皮切りに、他自動車専門メディアとの連携や、クライアントである自動車メーカーが保有する1stパーティデータ、自動車保険/車検/走行データやディーラー来店データなど、自動車に関連する様々なデータと幅広く連携していく予定だ。
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