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MarkeZine✕立教大学産学連携企画!学生の疑問をマーケティング視点で解く

「ミスコンスポンサー」「就活脱毛」医療脱毛の壁を乗り越え、学生への認知広めるリゼのマーケ戦略

 若者に正しい脱毛リテラシーを――。医療法人社団風林会が展開する医療脱毛専門のリゼクリニックとメンズリゼの学生への知名度が高まっています。脱毛市場にはエステ脱毛と医療脱毛があり、メジャープレーヤーはエステ脱毛の会社で、リゼブランドで展開する医療脱毛はマイナープレーヤーだと語る同社。その状況を打破すべく、ミスコンへのスポンサードや男性脱毛市場の創出などユニークな試みに取り組んでいます。狙いや今後の展望などを、風林会(リゼクリニック・メンズリゼ)のコンサルティングを手掛けるライズネット メンズリゼブランド事業部 COOの田中氏に聞きました。

エステ脱毛と医療脱毛の違いを説明できますか?

本記事制作を担当した立教大学佐々木ゼミ1班の取材チーム
本記事制作を担当した立教大学佐々木ゼミ1班の取材チーム

―― 今回御社へインタビューしたいと思ったきっかけは、なぜミスコンへスポンサードしているのかな? という素朴な疑問からでした。まずどのような事業を展開しているのか教えてください。

ライズネット メンズリゼブランド事業部COO 田中瞬さん
ライズネット メンズリゼブランド事業部 COO 田中瞬さん

 弊社が総合的にコンサルティングを行っているリゼクリニックと男性脱毛のメンズリゼは、それぞれ「頑張る女性を応援したい」「男性の脱毛をもっと身近にしたい」というミッションを掲げています。ところで「脱毛」と聞くと皆さんどんな会社を思い浮かべますか?

―― ……ミュゼ、TBCあたりでしょうか……。もちろん御社もです!

 ありがとうございます(笑)。脱毛市場のメジャープレーヤーというのが、皆さんも挙げられていたミュゼプラチナムさんやTBCさんなどの「エステ脱毛」の会社さんなんです。一方で私たちが提供しているサービスは「医療脱毛」と言います(※)。

※エステ脱毛と医療脱毛の違いはこちらから

―― 同じ「脱毛」でも違いがあるのですね。

 そうなんです。広告一つとっても、医療とエステでは大きな違いがあります。具体的には、医療広告ガイドラインという規制があり表現に制限がかかります。たとえばキャンペーンという言葉がNGなどですね。そういう状況なので、エステ脱毛のほうが自由度の高い広告展開が可能です。たとえばエステさんが全身脱毛の格安キャンペーンを展開すると、皆さんに「エステ脱毛は安くて、医療脱毛は高い」というイメージが刷り込まれていきます。

ミスコンを活用し等身大のアプローチ

インタビューを進める学生
インタビューを進める学生。最初は緊張もあったが、次第に笑顔を見せていった

―― 確かにそういったイメージが定着しているかもしれません。よく電車の中で広告を見ますが、びっくりするぐらい安いので(笑)。

 でも実はそこにはからくりがあって、エステ脱毛は平均15~20回、多いところでは永久的に通えるプランなどもあります。それに比べ医療脱毛は大体5回程度で満足のいく結果が出せるのです。永久的に通えるということは、、、つまりなくならないということです。

 ちょっと専門的な話になるのですが、その理由は、リゼのようなクリニックで行う脱毛のレーザー機器は医療用なので毛根を破壊して、毛を生えなくするという施術が可能です。しかしエステ脱毛は、毛根を破壊してしまうと医師法違反になってしまうため、パワーの弱いエステ用の脱毛機器を使用しております。そのため、あくまで表面的な毛に対する一時的な減毛しかできません。

 そうなると回数も通わなきゃいけないし、5年、10年という長いスパンで見るとまた生えてきちゃうんです。結果的にエステ脱毛のほうが1回の単価が安かったとしても、5回で済む医療脱毛に比べると総額で高くなってしまうケースもあります。

―― なるほど。それは知りませんでした。

 よほど熱心な方でないとわからないと思います。私たちとしては、ちゃんと正しい情報を伝えていきたいという想いがずっとありました。そこでなぜミスコンにスポンサードをするのか? という冒頭の質問に戻るのですが、その答えは医療脱毛という選択肢があるんだという情報を、脱毛に興味を持ち始めるタイミングで知っていただきたいからです。

 そのタイミングの一つが大学生であり、ミスコンという皆さんから見て等身大の方々が頑張っているところに、スポンサードさせていただくことで、一番効率的に知ってもらう。かつ身近だと感じていただくことができるのではないかと考えております。

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この記事の著者

立教大学佐々木ゼミ取材班(リッキョウダイガクササキゼミシュザイハン)

立教大学 経営学部 佐々木宏教授のゼミ生で構成した取材チームです。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/01/30 14:00 https://markezine.jp/article/detail/30035

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