ビービットは、モーメント分析クラウド「USERGRAM(ユーザグラム)」において、データ解析とAIを活用した新機能「ユーザ注目ワード(β版)」「行動パターン分析(β版)」を追加する。
「ユーザ注目ワード(β版)」は、ユーザごとの興味関心を示す注目ワードを、タグクラウドのように表示する機能。ユーザのコンテンツ閲覧データを解析することで、注目度合いを判断している。同機能では、ユーザが何に注目しているかが可視化されるため、コンバージョンしたユーザの興味関心を短時間で把握することができる。これによって、より効率的にモーメント分析を行えるようになる。
想定される利用シーンとして、たとえば、商品購入ユーザのモーメント分析を行う前に注目ワードを確認し、購入前のユーザの興味を把握することが可能だ。また、前月に実施したキャンペーンがどのようなユーザ層に有効だったのかを知るために、キャンペーンページにアクセスし、実際に購入したユーザの注目ワードを見ることなどもできる。
また、2019年2月にリリース予定の「行動パターン分析(β版)」では、ユーザの行動をAIが分析し、類似した行動パターンごとの分類を行う。たとえば、ECサイトであれば「パターンA:一度購入しただけでその後に休眠してしまった(訪問も購入もない)ユーザ」「パターンB:頻繁にサイトを訪問し、購入も高い頻度で行うユーザ」「パターンC:サイトにはたまにしか訪問しないが、購入頻度は高いユーザ」などの分類が可能だ。
これまで「USERGRAM」では、ユーザの行動パターンに対する気づきがあったものの、それらは感覚的なものにとどまっていた。今回、AIによる行動パターンの分析が実現されることで、人の感覚では時間がかかったり見落としたりしていたユーザの行動パターンを、ビジュアルイメージで直感的に把握した上で行動データを見ることができるようになる。
これによって、たとえば、ユーザ数が多いサイトの担当者の方がモーメント分析を行う際に、類似の行動パターンごとに数名をピックアップして効率的な分析を行えるようになる。他にも、自社サイトにおけるユーザの行動パターン・ボリュームの把握や、定期的にパターンをチェックし、ユーザのサイト利用行動に大きな変化がないかを確認することなどが可能だ。
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