マーケターだった私が広報になってわかったこと
広報は、社会と自社をつなぐ役割として、発信(=アウトプット)が多い仕事です。どうアウトプットするか工夫することが必要であり、情報デザイン力が求められます。私自身、情報デザイン力は広報として非常に重要なスキルだと感じており、日々スキルアップのためにアウトプットの方法を試行錯誤しています。
前職までマーケターだった私が広報になって感じたことは、広報活動は、マーケティング手法の一つであるということです。広報もマーケティングの視点が必要であり、マーケティングもPR発想が大事なのではないかということです。マーケティング活動での「AD」も広報活動での「報道」もお客様に情報を受け止めてもらうというゴールは同じだからです。
マーケターとしてお客様を理解しニーズに応えて価値を提供していくことに携わっていたので、その部分は広報になっても同様に意識すべきだと感じています。「AD」でも「報道」でもお客様にとってはどちらの手法でも関係がありません。今の広報は、パブリシティーを取りに行くだけでなく、マーケティング視点を持って、マーケティング戦略を把握し、マーケティング活動におけるKPIにも貢献することも求められていると感じます。
そのため、広報とマーケティングは、どのような組織体制であれ連携し相互理解していくべきだと考えています。C Channelでは、経営企画部にあった広報PR部門を2019年2月からマーケティング部門に合体し、「メディア運営部 マーケティング・PRチーム」としてさらに連携を強化しました。
会社の事業内容やフェーズによって広報に求めることは異なるので、必ずしも広報とマーケティングを同じ組織の中におくことが正解というわけではありません。しかし連携は必要であり、広報も含めてマーケティングだと考えるべきではないかと思っています。
広報もマーケティング視点を求められる時代に
前述の通り、広報活動はマーケティング手法の一つで、広報もマーケティング視点が必要であり、マーケティングもPR発想が大事だと考えています。そこで、広報とマーケティングの実務担当者が横のつながりを持ちながら学んでいくコミュニティとして「#戦略広報を目指す会(Facebookページ)」を発起しました。

2018年11月末に立ち上げ、たった2ヵ月でコミュニティメンバーは約400人になりました。先日開催した1st Meet upも70名の枠が1日足らずで満席となり、当日は「#戦略広報を目指す会」というハッシュタグがTwitterでトレンド入りするなど大きな反響が得られました。それだけ広報とマーケティングの実務担当者それぞれが連携は必要だと感じており、課題を共有し戦略広報を学びたいと思っていたのでしょう。
これからも広報とマーケティングの実務担当者がそれぞれ業務に活かせる学びがあり、メンバーの企業間でコラボレーションも生まれるような、温かい雰囲気のコミュニティに育てていきたいと思います。