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データのノイズとなるアドフラウドは徹底的に排除すべき/Gunosyが挑んだアドフラウド対策とは?


アドフラウドはデータのノイズ 徹底的に排除すべき

MZ:実際、不正防止機能を導入してどのような成果を得られたのでしょうか。

石渡:ツール導入後、3万件近い不正を検出しました。被害額も想定通りでしたね。不正業者に盗まれていた分の広告費を正しく使えるようになったので、当然成果は良くなります。ツール導入によりアドフラウド対策に関する作業がかなり軽減されたので、アプリをグロースさせるための戦略設計にリソースを割けるようになったのが何よりの収穫です。

佐々:まさしく石渡さんの状態が理想だと思います。我々は、マーケターがスムーズに仕事できるよう、データを正確に、安定的に届けることをミッションとしています。なので、ノイズとなるアドフラウドは徹底的に排除しなければいけない。マーケターに無駄な時間を使わせないことを徹底しています。

MZ:一方で、アドフラウド対策をやるべきなのは代理店・媒体側だと考えている広告主が多い印象もあります。

石渡:確かに信頼獲得のために、代理店や媒体側も取り組むべきだとは思います。最近は積極的に対策されるところがかなり増えてきましたね。だからといって、広告主側は何もしなくていいわけでは無いと思います。代理店が持っているデータと広告主のデータにはギャップがあるからです。

 当然といえば当然ですが、広告代理店に自社のデータを全部開示するわけにはいかないですよね。社外に出せない部分は、広告主が自らケアするべきです。表面的なKPIは共有できるけど、深いところは自分たちで見るしかない。

佐々:本来、アドフラウド問題はマーケターが1人で悩むことではありません。会社全体で取り組むべき問題なので、広告主となる企業が1社でも多くリスクを認識できるよう、業界全体で啓蒙を続けていかなければいけないと感じています。

アドフラウド対策の第一歩は、データを見るところから

MZ:一部が責任を負うのではなく、全体で取り組むべきだと。アドフラウド対策をこれから始めようと言う方は、まず何をすれば良いのでしょうか。

佐々:アドフラウドの検出はすごく高度なテクニックが必要と思われるかもしれませんが、数字を継続的に見ていればなにかしらおかしな点に気付けるはずです。まずは、管理画面の数字と向き合ってみてください。あとは、媒体ごとに広告のカウント方法が異なるので、一度確認してみたほうがいいかもしれません。カウント方法を質問して回答を濁したり、掲載面を説明できないような媒体は要注意です。

石渡:広告主は、よくわからないからといって避けてしまうと、何も対策できないままただ搾取されてしまうだけです。逆に、正しい知識を持てば正しく戦えます。まずは自社のデータを見るところから、始めてみてはどうでしょうか。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/20 20:33 https://markezine.jp/article/detail/30522

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