“人間”と“機械”、双方からの信頼獲得が必要
前回の記事では、2019年以降のコンテンツマーケティングでは、「Trust(信頼)」の獲得が重要であるとお話ししました。ここで言う「信頼」には、二つの意味があります。一つは、コンテンツの「読み手(人間)からの信頼」、もう一つは、Googleなどの「検索エンジン(機械)からの信頼」です。
読み手が信頼を感じるコンテンツは、そうではないコンテンツよりも長く読み込まれ(ページ滞在時間が長くなり)、ブログやSNSでシェア・紹介される(被リンクが増える)可能性が高くなります。これら滞在時間や被リンクは、いずれもSEOで重要と考えられている要素です。
また、最終的にSEO効果を左右するGoogleなどの検索エンジンの“機械”や“アルゴリズム”からも「このコンテンツは信頼性がある」と判断・評価してもらう必要があります。しかし、現時点では、“人間”が感じる信頼と、“機械”が行う信頼性評価の間には乖離があると考えられています。
そのため、SEOを成功に導くためには、“人間”と“機械”、双方からの信頼獲得が必要なのです。そこで今回は、“人間”から信頼されるコンテンツの制作手法と、“機械”から信頼を獲得するための方法について、それぞれ解説していきます。
“人間”から信頼されるコンテンツを制作するには?
読み手である“人間”に「このコンテンツに書かれていることは信頼できる」と感じてもらうことは、コンテンツマーケティング成功の前提条件です。信頼される内容でなければ、読み込まれることも、SNSやブログでシェア・紹介されることもなく、SEO効果もないでしょう。
では、どうしたら“人間”から信頼されるコンテンツを制作できるのでしょうか。前回記事でも紹介の通り、信頼性の高いコンテンツ作りは、昨今アメリカで開催されるWebマーケティング関連カンファレンスで必ずと言ってよいほど注目を集める重要なテーマです。また、現在も新聞・雑誌などレガシーメディアの情報を信頼するというユーザーが多いことから、ジャーナリストの記事作成から学びを得て、Webコンテンツの制作方法に取り入れようとする動きも活発です。
2018年に参加した世界最大級のコンテンツマーケティングカンファレンス「Content Marketing World」では、ジャーナリストとして第一線で活躍中の方や、元ジャーナリストで、現在はマーケターとして活動されている方などによる「信頼性の高いコンテンツの制作手法」を紹介する講演が行われました。本日はその中から、読者のみなさんが今すぐ使える「5つのコツ」を紹介します。
※下記のセミナー・講演内容を参考に、筆者がとりまとめた内容となります。
「THINK LIKE A JOURNALIST: THE 5 KEYS TO COMPELLING CONTENT」(Melanie Deziel氏)
「YOU'LL WANT TO WRITE THIS DOWN: STOP WRITING LIKE A MARKETER AND START STORYTELLING LIKE A JOURNALIST」(Michelle Park Lazette氏)
「12 PRINCIPLES OF CONTAGIOUS CONTENT」(Nadya Khoja氏)