SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

最新トレンドから学ぶ、コンテンツマーケティング成功の鍵

アクションを促す動画コンテンツの作り方とは?今、マーケターに求められる「ストーリーテリング」の力

 5Gの実用化がいよいよ来年に迫り、今後マーケティング施策への「動画」活用はますます活発化すると言われています。動画コンテンツが急増するなか、消費者の心を掴み、アクションを促すコンテンツを作るためにはどうすれば良いのでしょうか。本稿では、米国で注目が高まる「ストーリーテリング」というコンテンツ制作手法を紹介します。

急速に進む、ソーシャルメディアの動画シフト

 本格的な5G時代の到来が迫り、ますます注目が集まる「動画」市場。今後のコンテンツマーケティング、中でもソーシャルメディアマーケティングの成功には、「動画コンテンツ」が欠かせない存在となりそうです。

 ソーシャルマーケティングツールを提供するBuzzSumoの最新調査によると、Facebookの投稿コンテンツのなかで、最もユーザーエンゲージメントを獲得できるものは「動画(Video)」であり、「写真(Photo)」や「Webページのリンクをシェアする投稿(Links)」は、動画コンテンツの半分、またはそれ以下の効果とされています。

出典:The 2019 Ultimate Guide to Facebook Engagement | BuzzSumo
出典:The 2019 Ultimate Guide to Facebook Engagement | BuzzSumo

 ある出版社の事例では、2017年から2018年にかけてFacebookからWebサイトの参照トラフィックが87%も下落したと言います。最新記事のリンクをFacebookに投稿するという施策を継続して行っていたそうですが、マーケティング効果は以前の約1/10まで低下したのです(出典:Slate’s Facebook traffic has dropped by 87 percent since 2017. | NiemanLab)。

 数年前には「Webページのリンクをソーシャルメディアでシェア・拡散させ、大量のトラフィックを獲得する」といった成功事例もありましたが、最近ではあまり耳にしなくなりました。原因としては、Facebookユーザーの態度変容(リンクのシェアよりも動画のシェアを好むユーザーの増加)や、Facebookのアルゴリズム変更などが考えられます。先進的な米国企業はこうした変化を踏まえ、Facebookの投稿をすべて動画コンテンツにするなどの対応を開始しています。

コンテンツマーケの主戦場も「動画」へ

 また、Instagramではスライドショー形式の動画コンテンツ「ストーリー」の投稿件数・視聴時間が右肩上がりで増加しており、YouTubeでは視聴時間が世界合計で1日あたり10億時間以上になるなど、ソーシャルメディアの動画シフトは急速に進んでいます。

 こうした背景もあり、近年、コンテンツマーケティングの主戦場も「動画」へと移りつつあります。しかし、YouTubeやFacebook、Instagram等のプラットフォーム上には既に多数の動画コンテンツが溢れており、ただ動画を制作・掲載するだけのマーケティング施策では、効果を得ることが難しくなってきています

 そこで昨今米国で注目されているのが、動画の視聴者を最後までコンテンツに引き込むような“物語”を作る「ストーリーテリング」という手法です。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
マーケターは“物語の語り手”となる必要がある

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
最新トレンドから学ぶ、コンテンツマーケティング成功の鍵連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

青木 綾(アオキ リョウ)

EXIDEA米国支社「EXIDEA GLOBAL USA INC.」代表。2002年株式会社リクルートに入社、就職情報サイト「リクナビ」や宿泊予約サイト「じゃらんnet」等のサービス開発やプロデューサー業務に従事。2014年に同社を退職後、アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルスに移住。現地で日本語情報誌を発行する「Lighthouse」のVice Presidentを経て、2018年より現職。

EXIDEA HP:https://exidea.co.jp/
EXIDEA JOURNAL:https://exidea.co.jp/blog/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/05/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/31097

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング