『インターネット広告の歴史と未来』は、業界を支えた当事者へのインタビューを通して日本のインターネット広告の歴史を振り返り、未来を展望することを試みた連載を電子書籍としてまとめたものです。
特に大きな影響を与えたと言われる運用型広告を日本に持ち込んだのがGoogle AdWords(現Google広告)です。本書ではGoogle AdWordsにフォーカスすることで、日本のインターネット広告がどのように変遷してきたのかを考察。
Yahoo! JAPANのようなポータルサイトが中心だった1990年代後半、突如として出現したGoogleに驚いた当事者たちの言葉は生々しく、デジタルの世界では何が起きるのかを予測するのが難しいことを感じさせます。
その後、検索連動型広告、そしてDSPやSSPなどが誕生。本書では静的な広告枠から動的な広告枠へと移行していった様子がありのまま語られます。もちろん、スマホが登場し世の中を席巻していった衝撃にも言及、当事者がいかに変化に適応して生き残ろうとしていたかが明らかにされていきます。
SNSや動画広告など新しい技術や広告枠は次々に現れており、今後は5G回線やIoTがキーワードになってくるでしょう。そうした未来を見据えるために、あるいは歴史物語として、本書をお楽しみください。
なお、4月12日(金)までKindleでは半額セールを実施中です。
目次
1章 Yahoo! JAPANの登場とメディアレップの存在がネット広告業界を牽引 運用型広告登場前夜の風景
2章 90年代後半のポータル戦争の最中に登場したGoogle 「なんだこのスカスカのサイトは!?」
3章 OvertureとAdWordsの誕生 Yahoo! JAPANを制するものが検索連動型広告を制す
4章 【勝負は意外な結末に】Yahoo! JAPANを巡るOvertureとAdWordsの攻防
5章 Googleの核となるサービスの買収劇/検索連動型広告が「バナー広告」に及ぼした影響
6章 DSP・SSP・DMPの誕生 リーマンショックを契機に人とお金が揃い、動的に広告枠を押さえる世界に
7章 Facebook、運用型広告を取り入れたことで爆発的に成長したSNS
8章 ガラケーがインターネットにつながり、モバイルという新大陸が登場したことで業界勢力図も塗り替わった
9章 スマートフォンがもたらした新しい動画広告の視聴の形
10章 これからのインターネット広告の話をしよう 2020年の5G・IoT時代に問われる企業の哲学