ユーザーは何を重視しているのか
前回の記事では、携帯メルマガの開封率は必ずしも高いわけではなく、開封率はメルマガの内容やタイトルなどによっても大きく変わってくることがわかった。後編となる今回の調査では、迷惑メールの対策として利用が増えている「指定受信機能」やユーザーがメルマガで重視している点を明らかにしていく。
調査結果サマリー
- 30%近くのユーザーは、会員登録したにも関わらずメルマガを受信出来ていない
- メールの指定受信機能の認知は約90%と高いが、利用率は半数以下にとどまる
- 指定受信機能の利用意向は65%と高く、今後の利用拡大が予想される
- メルマガで重視すべき点は、「送信者名/アドレス」や「メールの長さ」、そして「文字の量」
調査概要
- 調査対象者:15歳~39歳のモバイルユーザー345人。
- 男女比:均等割り付け。
- キャリア比:Docomo:51.0% Ezweb:35.1% Softbank:13.9%。
- 年齢比:10代:22.9%、20代:34.2%、30代:42.9%。
登録したのにメールが届かない経験29.6%
Q1では、携帯メルマガの登録経験があると回答した297人に対して、登録したにもかかわらずメルマガが届かなかった経験をしたことがあるかを尋ねた。その結果、70.4%のユーザーは経験したことがない(「あまりない/40.1%」と「全くない/30.3%」の合計)と回答しており、多くのユーザーは登録したメルマガをきちんと受信出来ていることがわかった。ただし、29.6%のユーザーはメルマガが届かなかった経験がある(「良くある/4.7%」と「たまにある/24.9%」の合計)と回答していることには注意する必要があるだろう。
この原因としては、指定受信機能の存在が挙げられる。携帯のキャリアや機種によっては、携帯端末を買い替えた場合、以前の設定が自動的に継続されるケースがある。また、ユーザー自身が自分で設定したことを忘れてしまっていることも考えられる為、多くの携帯サイトでは、会員登録時に指定受信の解除を呼び掛けている。
しかし、中には指定受信機能の設定内容や、そもそも設定したことを忘れており、変更を行わないユーザーもいるのではないかと考えられる。 そしてこれが、約30%のユーザーがメルマガを受信出来ないていない原因なのではないだろうか。また、これらのユーザーが再度会員登録をしてくれるかという点には注意する必要があるだろう。