NTTレゾナントと三菱総合研究所は、第9回となる「ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」を実施し、36,615人から有効回答を得た。まず、動画共有サイトについて知っているユーザは全体の70.5%。男女別に見ると、男性が77.9%、女性が62.6%と男性の認知率が高くなっている。年代別では10代で85.8%となっており、10代の場合、くわしいサービス内容まで知っている理解層が61.4%に達している。
動画共有サイトの利用率は60.8%で、利用率の高い動画共有サイトは「YouTube」が57.4%と最も高く、「ニコニコ動画」が12.9%で続いている。利用のきっかけについては、「インターネットのニュースなどの記事で紹介されていたから」が49.3%で最も高いほか、ブログや個人のホームページでの情報や友人からの紹介など、ネット上の情報やクチコミなどによる紹介を通じて利用し始めたケースが多くなっている。
動画共有サイトで利用されているジャンルでは、「音楽、ミュージックビデオ」が44.1%、「テレビアニメ、アニメーション」が29.9%と高い割合を占めている。次いで、「コメディ、バラエティ」が26.3%、「芸能人・有名人・アイドル」が25.8%。また、企業などが提供している広告用の動画を利用したことがある割合は、動画共有サイト利用者のうち48.4%に達している。
動画共有サイト利用者のうち、自ら動画を動画共有サイトに動画を掲載(アップ)したことがある割合は4.1%。10代では7.3%で最も高くなっている。また、テレビ番組を録画したコンテンツなど、著作権に抵触するような動画を見たことがあると明確に答えたユーザは6割を超えている。こうした著作権などに問題のある動画が減っていく場合、どのような対応をとるかを尋ねたところ、「利用しない」という回答は22.2%に留まり、「企業や芸能人・有名人などが自ら動画を掲載し、内容がよければ利用していく」と回答したユーザは31.7%に達している。
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